研究紀要第9号 児童・生徒の社会認識に関する研究 男女交際・性意識についての考察 - 003/020page

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 小,中,高の男女交際について,親が注意してくれるのは,自分のためを思って話してくれているととらえている者が,小学校では半数以上をしめ,つぎに中,高校の女子がつづいている。高校生は思春期の大事な時期のため受けいれ態勢がうまくない場合,自分の気持ちを理解してもらえないいらだちを感ずるので,明るい気持ちのやりとりが必要だと思われる。別になんとも感じない無感動状態も29.6〜31.8%男子にみられる点も一考を要すると思う。女子はその3分の1の状態であり,親の気持ちがさほど留意されないように思われる。なんといっても正しい男女交際のしかたを学び,身につけるチャンスなので,親子が率直に話しあう機会としたい。お互いに行きすぎて好ましくない態度にでて不和感が残らないように気をくばりたい。

〔調査2-2〕 またそんなとき親の注意を守りますか。

小 学 校
中 学 校
高等学校
都市
農村
都市
農村
都市
農村
ア.親の注意を守る
12.0
29.0
11.0
13.5
11.5
21.9
31.3
31.9
24.4
27.3
28.7
30.2
2.4
24.0
12.0
16.0
7.7
20.0
イ.自由に行動する
6.0
6.5
9.2
1.9
7.7
4.4
7.5
12.5
7.3
4.5
7.4
9.5
36.6
6.0
22.0
6.0
28.6
6.0
ウ.守るときと守らないときがある
82.0
64.5
77.8
82.7
79.8
72.8
46.3
50.0
53.7
59.1
49.1
53.4
46.4
60.0
66.0
74.0
57.1
67.0
エ.その他
0
0
1.9
1.9
1.0
0.9
14.9
5.6
14.6
9.1
14.8
6.9
14.6
10.0
0
4.0
6.6
7.0

 親の注意を守る者は,中学生に多くみられ28.7〜30.2%あるが,小学生は11.5〜21.9%と低率なのは,意識と行動のずれがみられ,守るときと守らないときがあるの答にあらわれて79.8〜72.8%という高率になっていくと思われる。ついで高校生が57.1〜67.0%となり,最後が中学生のようである。
 
 自由に行動するのは,高校生の男子が28.6%で女子は男子の4分の1強となる。

 親のねがいが正しいかたちでうけとめられて正しい自己批判力を身につけ行動することは望ましいが,独善的な考え方とならないようにすること。
それが親子の基本的な約束を確認し(時間,場所など)実行することが,理解し合い尊敬しあう態度となって育つのではあるまいか。

〔調査3〕学級で劇をするのに,女(男)ばかりのグループヘひとりだけはいってほしいといってたのまれました。そんなときあなたは,どうしますか。

小 学 校
中 学 校
高等学校
都市
農村
都市
農村
都市
農村
ア.男ひとりでもかまわないでする
14.0
9.7
16.7
17.3
15.4
13.1
20.9
12.5
19.5
13.6
20.4
12.9
19.5
28.0
10.0
24.0
14.3
26.0
イ.ひやかすのでやらない
38.0
32.3
38.9
32.7
38.5
32.5
34.3
18.1
22.0
29.6
29.6
22.5
26.8
18.0
32.0
10.0
29.7
14.0
ウ.すいせんされたらやる
22.0
27.4
33.3
38.5
27.9
32.5
26.9
56.9
36.5
50.0
30.6
54.3
36.6
40.0
50.0
56.0
44.0
48.0
エ.その他
26.0
30.6
11.1
11.5
18.2
21.9
17.9
12.5
22.0
6.8
19.4
10.3
17.1
14.0
8.0
10.0
12.0
12.0

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