研究紀要第9号 児童・生徒の社会認識に関する研究 男女交際・性意識についての考察 - 008/020page

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かっこよく
きれいな人
やさしく
親切な人
スポーツがうまくほがらかな人
遊びがうまく
ゆかない人
勉強のできる頭の良い人
まじめでしょうじきな人


(男)
A類型群
2.0
6.0
4.0
2.0
6.0
2.0
2.0
4.0
B類型群
2.0
2.0
2. 0
12.0
4.0
2.0
2.0
4.0
4.0
2.0


(女)
A類型群
8.0
6.0
4.0
2.0
4.0
2.0
B類型群
6.0
2.0
6.0
16.0
2.0
2.0
2.0
2.0
2.0
2.0



(男)
A類型群
2.0
2.0
2.0
14.0
6.0
2.0
4.0
6.0
6.0
2.0
B類型群
6.0
4. 0
6.0
6.0
4.0
4.0
・ 
2.0


(女)
A類型群
2.0
18.0
16.0
4.0
6.0
2.0
B類型群
8.0
8.0
6.0
2.0
2.0
2.0

※調査人員は,小 538名,中 567名,高 508名中より各50名ずつ無作為抽出する。
□の中の上段は小学校,中段…中学校,下段…高校。

 調査の内容は,同性に対しての昧方と異性に対しての見方をとりあげてみたが,A類型群の子は小学校で同性に対しスポーツがうまくほがらかな人をあげ,中学生も同じである。異性に対しては男子はやさしく親切な人をA・B類型群があげている。
 女性の場合もだいたい同じ傾向である。

 生活の余裕のある子は,スポーツがうまくほがらかな人であるが,気分のいらいらする不安定の子ほど,やさしく親切な人をのぞむのは当然のことであるが,男女は,つねにいこいを求め,親切な行動をのぞむようである。それが,お互いの人格向上に大きく左右されるのではなかろうか。

●男女関係のまとめ

 調査内容は,友だち,クラス,個人対個人,役割分担,男らしさ,女らしさ,生活観とすきな友の相関などをあげてみたが,学校生活の中で,このような指導の機会は,数多くみつけられるであろう。
 周囲のものが,もっと明るい健康な態度で男女交際についての場を進んで与え,美しい印象と思い出を作ってやるべきであろう。
たとえば,
 ●男女交際が,興味本位に理解されたり,
 ●環境により刺激や影響をかなり強くうけたり
 ●心身の発達は,かなり個人差があるので,早熟な子と晩熟な子それぞれに対する配慮が欠けたり,
 ●異性に対する無意識的交遊から意識的な男女交際が問題にされたりする。
 また生徒たちの意見では,日常生活の役割を自覚している反面,「おてんばは,嫁のもらいてがないよ」と育てられたことへの反発心がみられ,家庭における子どものしつけ等,再検討の余地が


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