研究紀要第11号 学習指導改善に関する研究 理科実験器具の作成 - 011/024page
3.使用法
@ 温度と質量が一定の場合
(ア).50個の鋼球を図2(a)のように入れ,図2(b)のようにフロート板とピストンの間の距離(気体の体積)が7〜8pくらいになるよう,抵抗線で電流の流れを調整し,その目盛(正確にはピストンの振動数)を覚えておく。
(イ).フロートに荷重用座金1個をはめこみ,アと同じ電流の強さにすると,図2(c)のようになる。そのときの体積を記録する。
(ウ).イの状態に荷重用座金を1個ずつ増して,2個3個,4個,5個,としそのつどの気体の体積を記録する。
すなわち,圧力と体積との関係がわかる。A 質量と圧力が一定の場合
(ア).50個の鋼球を図2(a)のように入れ,図2(b)のように体積が5〜6pぐらいになるように電流の強さを大きくし,そのづどの体積を記録する。
すなわち,温度と体積との関係がわかる。B 圧力と温度が一定の場合
(ア).20個の鋼球を図2(a)のように入れ,図2(b)のように体積が5〜6pぐらいになるように電流の強さを調整し,その目盛を覚えておく。
(イ).(ア)の20個の鋼球へ,10個の鋼球を付加し,30個にして,(ア)の電流の強さと同じ位置にする。そして,その体積を記録する。
(ウ).(イ)の状態に,また,10個ずつ鋼球を付加して,そのつどの体積を記録する。
すなわち,質量と体積の関係がわかる。C ブラウン運動の観察
80個ぐらいの鋼球と2,3個の発泡ポリスチレン球を図3(a)のように入れ,フロートをフタまであげてゴム栓で止める。
そして,電流の強さを調整していくと,図3(b)のようになる。