研究紀要第12号 学校経営改善に関する研究 理論と事実編 - 011/016page

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みることにした。

表19 校務分担の遂行
事  項
小学校
中学校
高 校
1 特性を生かした助言をする
19
20
23
2 分担内容・手続きを明確にする
19
25
15
3 分担内容の平均化の調整をする
17
12
17
4 協力・援助体制をとる
15
18
13
5 各自の主体性を助長する
11
7
13
6 指導組織との関連を深める
9
6
5
7 その他
10
12
14

 「その他」については,「管理体制の充実」,「管理者の識見・教職員の人間関係」,「分担の細分化」,「能力本位の体制」などがあげられている。
 校務分担を計画するに当たっては,当然その遂行の効果的な見通しに立つことなので,分担校務の遂行上の配慮は,その裏付けともみることができよう。
 ここにあげられた遂行上の配慮は,いずれも個人を対象としたものであり,究極的にはそうなるだろうが,組織体としての分担ティームのティーム・ワークの配慮を前提とした協力処理のあり方などが考えられよう。

(3) 校務の改善部面

 校務の改善について,近年特にどんな部面に力を入れてきたか,その結果を追跡検討してみると次のようである。

表20 校務の改善部面
(%)
事  項
小学校
中学校
高 校
1 生徒指導部面である
20
19
29
2 教育研究部面である
18
16
16
3 教科指導部面である
16
16
13
4 教務部面である
13
16
14
5 事務部面である
15
15
11
6 物品管理部面である
12
14
9
7 その他
6
4
8

 「その他」については,「教育研究の組織面」,「実態調査の面」などがあげられている。具体的な事項のおもなものをあげると次のようになる。
 @ 小学校
  ア 生徒指導における学級担任の独自性を改め,学年による協力体制の指導にする。
  イ 日常生活の遊びの時間を重視し,組織的な観察・指導をする。
  ウ 学校と家庭の役割を再吟味し,一体的な指導のための組織化をはかる。
 A 中学校
  ア 指導計画における個別化と面接の機会を多くするような体制をとる。
  イ 情報収集の機を多くし,生活指導を組織的に行なう。
 B高等学校
  ア 共通課題による校内研修を組織的に行なう。
  イ 生徒指導の具体的な資料収集を組織的に行なう。

(4) 校務の今後の改善

 校務について,今後特にどのような面の改善を意図しているか,その結果を追跡検討してみると次のようである。

表21 校務の今後の改善
(%)
事  項
小学校
中学校
高 校
1 分掌内容を明確化する
25
29
27
2 研究組織を強化する
18
20
25
3 事務の簡素化をはかる
23
12
17
4 処理規程を設定する
9
14
6
5 学年主任の任務を明確にする
8
6
13
6 カリキュラムの管理を強化する。
8
6
8
7 その他
9
13
4

 「校務遂行の自由裁量の範囲」,「事務部の機構」,「PTAの円滑化」などがあげられる。

6.運営組織

 運営組織は,直接的な教育活動を支え,十分発揮・実現させるために営まれる活動に関係する諸


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