研究紀要第13号 教授組織に関する研究 理論と実践編 - 012/019page
エ、教授過程
段階 学習活動 時間 T1 T2 指導上の留意点 反応・評価
問
題
意
識
を
も
つ 提
示
|
焦
点
化1.ろうそくの炎の観察
の視点と方法につい
て話し合う。
(1) 既有経験に基づ
いて,ろうそくの炎を
自由にノートに書く。
(2) ノートをもとに,ろ
うそくの炎の観察に
ついての視点。
・色・明るさ・形・見る
位置など。
2.ろうそくの炎の明るさ
が部分によって違うこと
をまとめる。
・中心部の暗いところ
・まわりの明るいところ。
101.既有経験に基づいて書
いた炎の絵によって,観察
の視点と方法について考え
させる。
2.ろうそくの炎の明るさの違
いを,観察の視点をもとに
くわしく観察させる。1.自由に書いた炎の絵の
中から,観察の視点を話
し合う素材となるものを図
示する。
2.児童のとりくみ方を観察
し遅進児等に対しては特
に個別指導をする。・ふだん何気なく見ている炎を
多面的に見ようとする態度
を喚起させる。
・外炎・内炎・炎心といった各
部のとらえ方でなく,あくまで
も目でみての「明るい部分」
「中心の部分」「外側の部
分」「しんの近くの暗い部分」
といったとらえ方をさせる。 緊張感
/37
発言
意欲
/37
まとめの
状況
−/37
問題解決の構想をたてる 仮説|計画3.「明るさのちがいは,
何によって起こるのだろ
うか」の問題について
考え,話し合い予想を
立てる。
・温度・空気
・どこの部分が温度が
高いか。
4.明るさと温度の関係
を確かめる方法につい
て話し合う。
・自由な考えを発表。
・良い方法のまとめ。 5
53.明るさの違いは何によって
おこるのか,問題を提示し
考えさせる。
・明るさの違いの原因
・部分の温度の高低
4.明るさと温度の関係を調
べる方法について考えさせ
る。
・自由な考えをださせる。
・吟味させる。3.児童の予想をまとめ,板
書する。
4.児童のとりくみ方を観察
する。
・明るさの違いが温度の違い
にあるらしいことを意識させ
る。
・どこの部分が温度が高そうか
推察させる。
・方法を外面的に考えさせ,
発想を大切にするとともに,
検証にたえられるか吟味さ
せ,方法をしぼる。発言と
態度
/37
発言
意欲
−/37
実験観察による 技術|検証5.4で考えた方法によっ
て観察する。
・こげ方−こげた部分,
速さ
6.観察の結果について
まとめ、問題と比べて
話し合う。
・外側(明るい部分)
−こげる(高温) 10
35.全体的な方法上の注意
をはなし,観察させる。
6.観察の結果を問題と対
比しながらまとめさせる。
・金あみで上部から見させ
る。5.各グループの観察と個別
指導をする。
・方法の確認をさせる。
・安全な取り扱いをさせる。
6.板書でまとめる。・付着したすすとこげた部分と
を混同しないように注意させ
る。
・各部分の温度は補説する。
・外炎 最も温度の高いところ
は肉眼でみえにくいことを補
説する。緊張感
/37
まとめの
状況
−/37
結果を問題と対比する まとめ|一般化7.観察の結果から,温
度の違いはどうしてお
こるのか話し合う。
・酸素が多くとり入れら
れる(外側)
8.「ろうそくのほのおが,
アルコールランプのほの
おと比べて明るいのは
なぜか」次時の課題を
きく。5
27.温度の違いはどうしてお
こるのか推察させる。
8.次時の予告をして,学習
意欲をもたせる。7.児童の理解度の観察
8.児童の意欲を観察する。
9.後始末の指示をする。・物の燃える際の酸素との関
係に着目させ推察させる。
・できるだけ活発に話し合わせ
る。
・アルコールランプの炎はろうそ
くの温度より高いのに,なぜ,
ろうそくの炎が明るいか疑問
をもたせる。緊張感
/37
態度
−/37B 検証と考察
普通授業との比較は困難であるが,完全授業という面で,ひとりひとりが積極的に取り組み,楽しく学習させることができ,体系的な指導と役割分担に充足感・満足感をもつことができたことは,成果があったと言うことができよう。