研究紀要第14号 児童・生徒の社会認識に関する研究 マスコミ文化・男女交際についての考察 - 014/022page
図15.あなたの友だちは,男女交際をどのようにみているでしょうか。
友だち関係で男女交際をどのようにみているか調査したところ明るく正しい交際をしているととらえた者は,14.7〜27.0%であり全体の5分の1である。他の者はひやかしたりかげ口をいうとの意見で,中学生に多く31.9〜25.6%の者が,健全な形で育成されていない。ゆきすぎた男女交際とか,まじめでない交際をしているとゆがんだ意識をする者が,高校男子の18%(合計)が最高で,見逃すことはできない。残りの者は,男女交際がわかっていないという批判型と,とくにないとの無関心状態が30%前後あり,生活意欲と生活への張りのある男女交際の場と機会が与えられていない状態が見受けられる。
図16.あなたの家の人は,男女交際についてどんな態度をとっているでしょうか。
適当な相手がいないというのは,中・高校と学年を追って増加している。
その他の理由としては自己的なことで時間に余裕がないとか,交際の方法がわからないと答えているのが全体の3分の1ぐらいで注目をひく。否定的な意見として,勉強のさまたげになるとか,年令からみてまだ早いという意見が23.9%あり,中・高生が学業に専念したい気持ちのあることがうかがわれる。
他人的なこととしては,まわりの人に気をつかう様子は特につよく,友だちにへんな目でみられるとか,両親に注意されるからとか,先生に注意されるということを感じとっているし,男子より女子がこの傾向が強い。異性の友人をもたない理由が,上記の4つの観点から大きくわけられた。