研究紀要第14号 児童・生徒の社会認識に関する研究 マスコミ文化・男女交際についての考察 - 019/022page

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〈 高  校 〉

@ 友だちの状況
 異性交際は,6〜16%で,クラブ活動の接触が多い。時間的余裕がなく自ら求めない。また適当な相手がなく,煩わしさがでやすい。

A 異性交際のよい点
T 異性交際のよい点をあげてみましょう。
C2 のんびりムードを脱出し別な型がでる。
C1 お互いの刺激がえられる。
C2 話し相手がでて欲求不満の解消になる。
C1 交際がないので観念でわかる程度。
C2 人間性の理解と将来のためになる。

B 男女交際の不安な状況
T 交際をして不安を感じるのは,どんなときですか。
C1 女性はおしゃべりだから不安である。
C2 男性と意見がくいちがい,煩わしさがでる。
C1 理解できなくて相手から離れぎみとなり不安になる。
C2 好きになると学習をなげだす不安と勉強の遅れが気がかりである。
C2 精神的に頼れる人でないと不安である。
C1 共感を呼ぶ人(懇談のとき)と趣味の同じ人でないと心配である。
C2 うわさがでるのが不安である(あとで判明することが多いが……。)

C 心の中のあこがれの異性像
T 異性の理想像は,どうい人でしょうか。
C1 自分にないものをもっている人。
C1 健康で明るくやさしい人。
C1 ユーモアで,頼りがいのある人。
C1 美しい人で日本的な人(フェイスに興味)
C2 バランスのとれた人。
C2 女性を理解し大事にする人。
C2 女性をリードしてくれる人。
C2 理想の高い人。
C2 尊敬できるが,たまにずっこける人。
  (完全は魅力がない)

真剣に考える面接風景
    ―真剣に考える面接風景―

D 男女の仕事の状況

そ う じ

 男女の性別,役割分担にこだわらないが,男女のまとまりから力仕事とこまかい仕事を必然的に分担し,実施するようになる。

理科実験

 学問の道では,男女の差があってはならないが,女性は一般に消極的で男子のあとにやるようだ。いままでの育てかたから不思議さがおこらない。しかし高校は,男女別学が多く女子だけの学習となり,おのずから学習する態度が身についてきている。

調  理

 互いに分担すべきで,男女差を考えるべきではない。ただ家庭生活にはいったら協力しあうのが望ましい。(女子の意見)

 調理をしなければ女子の仕事がないし,今までの小・中の教育からそう考えさせられてきた。
 習慣的にみて女性がするのが当りまえと,思っている。(男子の意見)

 ただ下宿とか寮生活をするとき必要性を認めてやらなければならないときがでる。また父母が共稼ぎの場合,自然にやらされているが,結果的に女性の仕事と思っている男子66%,差がないと思う者は34%ぐらいである。
 ただし協力すべきときは,男子の80%ぐらいは協力するというが,残りの20%は,そのときにならないと決断しかねるという意識状態で,複雑な心境を語っている。


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