研究紀要第16号 学習指導改善に関する研究 理科実験 - 008/020page
@ f=10ののとき〔表1〕 c=1.5p
a 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 b ∞ 110 60 43 37 30 26 24 22 21 20 d ・ ・ 7.5 5.0 4.0 3.0 2.4 2.2 2.0 1.8 1.5 m ・ ・ 5.0 3.3 2.7 2.0 1.6 1.5 1.3 1.2 1.0a=10pのところでは像ができない,また,a=11pのところでは像の大きさが大きくなるために測定しにくい。
A f=15pのとき〔表2〕 c=1.5p
a 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 b ∞ 240 128 90 71 60 53 47 43 40 38 35 34 32 31 30 c ・ ・ ・ 7.5 5.6 4.5 3.8 3.2 2.7 2.5 2.2 2.0 1.9 1.7 1.6 1.5 d ・ ・ ・ 5.0 3.7 3.0 2.5 2.1 1.8 1.7 1.5 1.3 1.2 1.1 1.1 1.0a=15cmのところでは,像ができない。また,a=16cm〜17cmのところでは像の大きさが大きくなるために測定しにくい。
(2) データーの処理と考察
@ f=10p〔表1〕およびf=15p〔表2〕から,「物体とレンズとの距離が遠いと,像は近いところにでき,物体をレンズに近づけていくと像のできるところはレンズから遠ざかっていく。」というのは,小さな規則性の発見といえる。
また,a=bが生ずる場所では,物体の大きさと像の大きさが等しくなることがわかる。A 次にa,b,c,d,fを表わす図と作図法は(図2)のようにすることができる。
実際の測定データから,作図の方法は,a,b,c,d,fをはっきりさせて,グラフ上に表現して確かめることができる。また,作図からレンズのfとa,cがわかれば,作図によってb,dを求めることもできる。逆に,a,d,fを与えれば,a,cを作図で求めることができる。
B 「bとa」,「bとa-1」,「bとa-1」のグラフを表現すると(図3)になる。(ただし,ここではf=10pのものだけにとどめることにする。
(図3)はいずれのグラフをとっても直線化できない。 すなわち,規則性は発見されない。
〔表3〕
ここで,f=10pのときの測定値を下記のようにaを2fより大きくし,大きな規則性を見出すためにデータの処埋に焦,点を合わせて考察する。下表のようになる。
a (p)
12 15 20 24 4360
b (p) 60 30 20 17 13 12これをグラフに表現すると下図のようになる。