研究紀要第16号 学習指導改善に関する研究 理科実験 - 011/020page

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図-4

5.本器を用いた各種実験例

(1) 光源からの距離と照度との関係T

 60W白熱電燈を暗箱に入れ,暗箱にあけた直径2.5pの丸穴にコピー用白箋を張り,これを光線とし,図5のように装置して測定した。

(図5)
図−5

80
70
60
50
40
35
30
25
20
μA
18
21
25
32
40
47
55
66
81
Lux
10
12
15
20
27
25
46
63
84
1.6
2.0
2.7
4.0
6.3
8.1
11
15
25

 とLuxとの関係及ぴをLuxとの関係をグラフ化したのが6図の実線グラフである。
 とLuxとの関係グラフが原点を通らないのは,実験に用いた暗室が完全でないためと考えられる。またこのグラフが右にゆくとわん曲するのは,光源が点でなく直径2.5pの丸い面であるためと考えられる。
 それでフイラメントの小さい自動車用電球をそのまま光源として,同じような実,験を行った。それが(2)である。

(2) 光源からの距離と照度との関係U

 光源として6Vのヘッドライト球を3.2Vに減圧して使用した。

80
70
60
50
40
35
30
25
20
μA
23
26
30
37
47
53
52
74
92
Lux
13
15
18
24
35
43
56
79
25
1.6
2.0
2.7
4.0
6.3
8.1
11
16
25

 6図の点線で表わしたのがこのグラフである。照度が距離の2乗に反比例していることをよく示している。

(図6)
図6

(3) レンズの直径と像の明るさとの関係

 台付きとつレンズに厚紙のしぽりを作り,しぼりの直径と,像の明るさとの関係を調べた。像はCd-Se受光体全体をおおわなければならないから,光源も大きさがあり一様な明るさを持ったものが必要である。そこでなつめ球(100V用)を用いた。

 なつめ球の側面にマジックで点をつけて用すると,ピント合わせに便利である。ピントのあった位置を白紙を用いてさぐりあて,そこにCd-Se受光体を置き実験する。


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