研究紀要第16号 学習指導改善に関する研究 理科実験 - 012/020page

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(図7)
図7

 実験結果はつぎの表及び図8のとおりである。

70
59
39
29
19
μA
70
59
37
27
17
Lux
71
52
23
15
7
50
35
15
8.4

3.6

(図8)
図8

 像の明るさがレンズの直径φの2乗に比例してことがよく出ている。

(4) 像の大きさと,像の明るさとの関係

 焦点距離の違った3種のとつレンズを用いた。レンズの口径は厚紙しぽりを用い,4.3pに統一した。光源は(3)と同じなつめ球を用い,その側面に長さ2pの線を引き,この線の長さを像の大きさとした。装置は図7と同じである。
 光源とレンズの距離は32pに一定して実験した。
結果はつぎの表及び図9のとおりである。

焦点距離  f p
22
15
11
像の大きさ L p
5.1
1.5
1.0
電 流    μA
16
61
91
照 度    Lux
8
55
122
        1/L2
0.38
4.4
10

(図9)
図9

 像の明るさが像の大きさの2乗に反比例することが良く示されている。

4.まとめ

 この装置は上記例のように低い照度の実験をするのに効果的であり,相当に精度も高い。
 しかし,照度が直読できず,μAを読み,それを実験によって得られたグラフにより,Luxに換算しなければならないのが難点である。μA計の目盛板をLux目盛に書きなおしたなら現場での使用が容易になり,光教材指導上の立派な教具になるものと考えられる。


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