研究紀要第17号 学校経営の改善に関する考察 現職研修 - 011/014page

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T型が最も比率が高く,V型の比率は予想外に低い。
部内の役割分担が主任・副主任だけのT型の場合は,テーマの設定や計画策定上における負担過重や民主的手続きの問題が考えられる。

またU型の場合は研修部の存在や機能などの問題について,検討されねばならない点を含んでいると思われる。
経営講座研修生の報告によると,部で立案した場合と委員会で立案した場合とではその後の研修意欲や実践のようすは,委員会で立案した場合の方がよい傾向を示しているとある。

図4 (第7表−(3)(ア)(イ)校の計画策定の型)
図4 (第7表−(3)(ア)(イ)校の計画策定の型)

イ 評価・研究法
第10表 評価の見通し(規模別) %

小学校
中学校
1〜6
7〜17
18〜
1〜6
7〜12
13〜
(ア)きわめてよい
8.1
5.4
2.9
5.5
0
7.7
0
2.6
(イ)ややよい
13.5
16.2
20.0
16.5
5.0
3.8
21.9
11.5
(ウ)普通である
59.5
64.9
68.5
64.2
75.0
65.4
53.1
62.8
(エ)ややわるい
13.5
8.1
8.6
10.1
15.0
15.4
18.8
16.7
(オ)きわめてわるい
5.4
5.4
0
3.7
5.0
7.7
6.2
6.4

研修計画の内容のうち評価と研究法についてふれてみたのが,第10表と第11表である。
第10表は研修計画の中に評価に関する計画(見通し)はどの程度もられているかを5段階で回答をえたものである。

これによると,「(ウ)普通である」が小学校64.2%,中学校62.8%で最も比率が高く,(ウ)を頂点にその他の項目は比率が滅少し,ほぼ対称的に分配されている。しかしこれは必ずしもよい傾向とは限らない。

また,小学校では,どの規模の場合でも「(イ)ややよい」が「(エ)ややわるい」と同じか,あるいは高い傾向にあるのに対して,中学校では大規模校をのぞきその逆の傾向をしめしている。研修をより充実させるために,計画−実施−評価のサイクルの中での計画的な評価を考える必要があろう。

第11表 研究の態様(規模別) 数値%

小学校
中学校
1〜6
7〜17
18〜
1〜6
7〜12
13〜
(ア)研究の項目やなかみに合わせ,そのつど方法を考える
27.0
29.7
35.3
30.6
45.0
34.6
21.9
29.5
(イ)教育研究法に準じた一貫したすすめ方
43.3
62.2
55.9
53.7
30.0
46.2
43.7
42.3
(ウ)どちらともいえない
29.7
8.1
8.8
15.7
25.0
19.2
34.4
28.2

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