研究紀要第17号 学校経営の改善に関する考察 現職研修 - 013/014page

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《中学校では》
小規模校がa・c
中規模校がc・a
大規模校がa

小規模校と中規模校はほぼ小学校の場合と同じ傾向であるが,大規模校ではa・b・c・d・eがほぼ同じ比率であるか,大差のない比率をしめていることから,いろんなタイプがとられており,規模的特徴は明確でない。
小学校・中学校とも小規模校・大規模校は,職員数の条件などから研修をすすめるうえでの問題が感じられる。

(7) 研修の内容

ア 研修の分野

第13表 研修分野

項   目
小学校
中学校
(ア)教科・道徳の指導
24.2
23.4
(イ)学年・学級経営
16.4
19.1
(ウ)生徒指導
17.7
21.5
(エ)教材教具・機器
20.6
20.6
(オ)実技
21.1
15.4

図5 研修分野別選択学校数の割合 (%)
図5 研修分野別選択学校数の割合 (%)

各学校で計画している研修分野を実施回数の多い順に5つ以内で回答を求めた結果が第13表であり,第13表をもとに,調査校に対する項目別選択学校数の割合を図示したのが図5である。
計画している研修分野について,比率の高い順にあげると次のようである。

《小学校》
教科道徳−実技−教具機器−生徒指導−学年学級経営

《中学校》
教科道徳−生徒指導−教具機器−学年学級経営−実技

小学校の場合は,教科・道導の指導に関することや実技など授業直結で比較的教師個人の指導技術にかかわる分野である。これに対し中学校は,現下の中学校教育の大きな課題である生徒指導に関することが目立っている。

小学校・中学校の特質をあらわしていると同時に,それぞれの学校が課題解決のために努力していることがうかがえる。

また項目別には,どの項目とも60.0%以上の学校で実施されている。なおその他として5項目以外であげられているのは,2項目に関連した分野(学校保健・教科と特活との関連・総則体育と特活との関連〉特殊教育・実務・法令・報告会等である。

イ 研究の中心的内容

第14表 テーマ設定の根拠
A……項目別割合 B……項目別選択学校数の割合

小学校
中学校
A(%)
B(%)
A(%)
B(%)
(ア)教師の希望
18.2
33.9
12.1
23.1
(イ)児童・生徒の実態
40.4
75.2
46.3
88.5
(ウ)学校の重点課題
32.5
60.6
36.2
69.2
(エ)他からの要請
4.4
8.3
5.4
10.3
(オ)施設・設備上の条件
3.4
6.4
0
0
(カ)その他
1.1
1.8
0
0

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