研究紀要第18号 教授組織に関する考察 - 019/027page
(5) 本時のぬらい
○ 補助者にバランスをとってもらって,手をはなされても立っていられるようにする。
○ スピードのある助走で強くふみ切り,腰を高く保って大きく前転できるようにする。
Aグループ
スピードのある助走で強くふみ切り,ひざ,足首をのばしてなめらかに前転する。
Bグループ
腰を高く保ってなめらかに前転する。
Cグループ
ふみ切って台上前転ができる。
○ 目標に向かってお互いに話し合って練習する。(6) 準備
とび箱6 マット18 ふみ切り板6 教科書
(7) ねらいを達成するための方法
@ 目標をもって学習させるために話し合いのポイントを示す。
○ 倒立(中集団A・Bグループ)
・手のはばは,かたのはばにさせる。
・指をひろげて指先は少しまげ,ゆっくりたもたせる。
・目の位置は正三角形の項点とする。
・足をそろえてひざ,つま先をのばす。
・着地は静かにゆっくりとする。
○ 台上前転(小集団ABCグループ)
・両足をそろえて強くふみ切る。「ポン」とすんだ音(ABC)
・両手を上からおさえるように………すべらせない。(ABC)
・腰を高く上げ,ひざ,足くびをのばす。(AB)
・まわりはじめるしゅん間あごをひく。(ABC)
・頭の頂上をつかないでからだをまるめる。(ABC)
・着地のとき腰がとび箱の先端につく。(AB)
・着地はひざのばねを使って静かにおりる。(AB)A 意欲的,主体的な学習を誘発させる。
○ 補助するとき相手の長所・短所を知らせる。
○ 台上前転の場合,とび箱のわきに2人がついており,とんだ者へのアドバイスをする。
○ まっている間にもとんだ人達のようすについて話し合い,自分の技能向上に役立てる。B 評価基準を知らせる。
○ 倒立(補助)
1点…補助してもすぐたおれる。
2点…補助して5秒間倒立できる
3点…補助して10秒問倒立できる。
4点…補助者にバランスをとってもらって手を放して立っている。
5点…補助なしで5秒以上できる。
○ 台上前転
1点…40cm高さのとび箱でまれわる。
2点…50cm高さのとび箱でまわれる。
3点…60cmでなめらかにまわれる。
4点…70cmでなめらかにまわれる。
5点…80cmでかるく手をついてなめらかにまわれる。
○ 評価
・各グループの目標がよく理解され,目標に向かって練習できたか。
・お互いに話し合い協力し合って練習できたか。
・運動用具,場所の安全を確かめて練習できたか。