研究紀要第18号 教授組織に関する考察 - 025/027page

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教師の役割と分担
時間
学習活動・内容
指導上の留意点
評価
T1
T2
6.観察の結果を課
 題と対比しながらま
 とめさせる。
 ・金あみで上部から
  見させる。
7.温度のちがいはど
 うしておこるか類推
 させる。


8.次時の予告をして
 学習意欲をもたせる。
6.板書でまとめる。




7.児童の理解度の観
 察をする



8.児童の意欲や課題
 は握を観察する。
 ・後始末の指示
3分
5分
2分

6.観察の結果について
 まとめ,問題と比べて
 話し合う。
 ・外側(明るい部分)
  −こげた(高温)
7.観察の結果から温度
 のちがいはどうしておこ
 るか話し合う。
 ・酸素が多くとり入れら
  れる(外側)
8.「ろうそくの炎が,アル
 コールランプの炎と比べ
 て明るいのはなぜか」
 ・次時の課題をきく。

○各部の温度は補説する。
○外炎が最も湿度が高いとこ
  ろは肉眼で児えにくいことを
  補説する。

○物が燃える際の酸素との関
  係に着目させて類推する。

○できるだけ活発な話し合い
  ができるようにする。
○アルコールランプの炎は,ろ
  うそくの温度より高いのに,
  なぜろうそくの炎が明るいか
  疑問を持たせる。






論理的
推論



見方の
転移
(意欲)

(5) 考 察

 本時の内容は,実験検証の方法が多岐にわたることが予想され,かつ実験の正確さも要求されたものであった。また安全管理の配慮もゆるがせにできない内容でもある。

@ 教師の役割分担
 ア 課題の話し合い場面では,1教師が話し合いに入り,他教師が資料の提示や板書活動にあたったので,児童の思考活動に中断や間のびがなかった。
 イ 6グループ2教師の指導なので,助言指導に余裕があり,個別指導が可能であった。また再実験グループヘの援助が効果的にできた。
 ウ 学習効果を高めるためには特に学習訓練(複数授業の)の必要を感じた。

A 児童の反応
 ア 担任外教師の指導にも低抗なく学習しむしろ意欲的な面が目立った。
 イ 自己評価の内容
  (ア)話し合いの時でも図を参考にしたり説明してもらえたので,とてもわかりやすく,楽しかった。
  (イ)実験の仕方が他のグループとちがっていたが,先生に手伝っていただいて成功した。やはりいろいろ考えてよかった。
  (ウ)自分の考えたことが,すぐOHPでうつし出されたのでおどろいた。
 以上のように教師・児童ともに学習に対して満足の状態であったが,学習組織の研究や評価を生かした教授過程のくみかたなど,今後に残された問題も多い。


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