研究紀要第19号 児童・生徒の発達の特徴に応ずる教育 - 002/032page

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それぞれ10名程度を無作為抽出し,研究担当者が調査員となって実施した。

(3)調査対象と標本数

小学校5年
30
30
60
〃6年
30
30
60
中学校2年
30
30
60

総計として180名実施した。

 

V 調査結果の概要

A 質間紙法からみた概観的考察

調査T 標本と子どもの傾向

本年度は,家庭生活の子どもの傾向はどうかをみるための基礎資料として,兄弟の数,父母の有無(共働きの様子)祖父・母の有無の調査をあげた。ただ単純集計結果の集約のみで一般的状況をとらえただけである。

@兄弟の数
表1 (単位%)

小学校計
中学校計
1人っ子
8.8
5.6
4.5
1.9
兄弟1人
54.2
40.2
45.8
23.8
2人
30.4
39.1
34.7
33.4
3人
5.3
11.5
11.2
31.4
4人
0.7
2.4
3.2
8.9
5人
0.3
0
0.6
0.6
6人
0.3
0.6
0
0
7人
0
0.6
0
0


1人っ子は,1.9〜8.8%であり,兄弟数は2〜3人が大部分の状態である。都市・農村をとわず前回の調査より差が少なくなっているのがわかる。
人口問題で話しあわれていることが現実になりつつあるのが,表1より読みとれる。それにともない長子や中っ子,末っ子の少人数兄弟関係に関題をしぼって考える時期にきているといえよう。

A父母の有無
表2

項目
実数
父がいる
777
90
父がいない
83
10
母がいる
835
97
母がいない
25
3


両親といっしょにいるのが望ましいが,約1割の家庭には父親がなく,母親欠如の家庭は,父親欠如の家庭の3分の1である。ただ父がいないのは別居か,死亡のためかは,明らかでない。

B祖父母の有無
表3

項目
実数
祖父母ともいる
201
23
祖父だけいる
44
5
祖母だけいる
220
26
両方ともいない
395
46

全体の4分の1が,祖父・母が両方健在であり,全体の約3分の1弱が,祖父か祖母の片方がいっしっょに住んでいる。祖父・母のいない者は,46%で,約半数である。核家族化が進む現状で,やはり老人と住む家庭が,半数以上いることも忘れてはならない現状であろう。

C父母の働いている様子
表4

項目
実数
両方働いている
597
69
どちらか片方
255
30
だれも働いていない
8
1

共働きしている家庭は,半数以上(69%)にのぼっているし,年々増加すると思われる。
また子育ての終った母親は,進んで働きにでる


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