研究紀要第19号 児童・生徒の発達の特徴に応ずる教育 - 003/032page
ことが多いといわれるので,義務教育の学校をおえた子どもたちをもつ母親は,さらに多くの比率で,共働きをしているものと思われる。しかし,この点に関しては,祖父母の有無が,大きく関係していると推定されるが,本研究の調査項目には,除外されていたので,次回の調査にゆだねたい。
T毎日の生活で,いやなことやいらいらする者の状態は,どんなだろうか。
表5 学校生活
小5
小6 小学校計 中2 中学校計 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 都市 農村 都市 農村 都市 農村 都市 農村 都市 農村 都市 農村1.いやなこと,いらいらが多い。 5.4 4.2 3.5 3.0 5.1 2.6 4.0 0 4.5 2.4 9.0 1.3 5.2 3.7 7.1 2.52.ときにはいやなことがある。 16.3 44.3 28.1 33.9 49.5 42.2 57.4 57.9 40.2 45.0 61.2 51.4 48.7 66.3 55.0 59.03.あまりない。 10.9 11.5 14.0 24.7 14.2 24.7 14.2 21.0 12.0 15.8 12.9 18.4 11.9 5.0 11.1 11.64.おもしろくたのしいことが多い。 43.7 35.8 43.9 32.3 27.4 25.0 22.6 25.0 33.0 29.3 15.6 28.9 29.0 22.5 22.3 25.75.いつもおもしろくたのしいことが多い。 23.7 4.2 10.5 6.1 3.8 9.2 4.0 1.3 9.4 5.2 3.8 0 5.2 2.5 4.5 1.2表6 家庭生活 (単位%)
小5
小6 小学校計 中2 中学校計 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 都市 農村 都市 農村 都市 農村 都市 農村 都市 農村 都市 農村1.いやなことやいらいらが多い。 0 4.2 0 1.5 2.5 1.3 2.6 0 1.5 1.7 10.3 3.9 5.2 6.2 7.8 5.12ときにはいやなことがある。 27.2 41.2 24.6 30.8 31.2 30.3 46.7 38.2 33.4 35.2 37.8 40.8 44.8 56.3 41.2 48.83.おもしろいこともない。 25.5 15.7 10.5 23.1 32.6 17.1 9.3 10.5 19.7 16.4 20.8 27.7 14.5 11.2 17.7 19.24.おもしろくたのしいことが多い。 21.9 32.9 52.7 38.5 28.6 42.1 28.1 42.1 32.2 39.1 22.4 26.3 31.6 16.3 26.8 21.25.いつもおもしろい。 25.4 5.7 12.2 6.1 5.1 9.2 13.3 9.2 13.5 7.6 9.0 1.3 3.9 10.0 6.5 5.7現在の子どもは,家庭と学校生活をどう感じとっているかをみたが,小・中学生とも「ときにはいやなことやいらいらすることが多い」と,上学年に進むほど高率になっていく。
男女のとらえかたと学年間の差は,ともに低率だが,中学生になると「いつもおもしろく楽しい