研究紀要第19号 児童・生徒の発達の特徴に応ずる教育 - 011/032page

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図.14 男子 ほつれはいつぬえたか
図.14 男子 ほつれはいつぬえたか

図.15 女子
図.15 女子
ほつれをぬうことは,5.6年男子は,16%ぐらいしかできないが,女子は,3倍ぐらいできると答えている。中学校での,男子の伸びはみられないが,女子は,約半数以上ができるようになると答えている。
この点は性差には関係なく,学習量に比例する。

またまわりの環境に影響される傾向もある。針をもつ機会は,5年の家庭科で始めてでてくるので,小,中生の大部分の児童・生徒が,5年生にできるようになるという。
ほつれをぬう機会も,案外学習と並行して5〜中学1年ころに,興味と意欲がむくが,実践の場ではうまくかみあわず継続学習もされていないのが現状であろう。
したがって男子の「できる」に無答の多いのは当然うなづける。

6.お使いをたのまれたらできるだろうか。
表16.
 (単位%)

小5

小6
小学校計
中2
中学校計
都市
農村
都市
農村
都市
農村
都市
農村
都市
農村
都市
農村
1. たいへんよくできる
54.6
51.5
68.5
46.2
53.2
56.6
62.7
73.7
54.0
63.0
63.6
44.7
68.5
45.0
54.2
56.4
2.と きどきできる
29.1
27.1
17.5
36.9
26.0
22.4
18.7
17.1
25.9
22.3
20.8
21.1
19.7
23.8
20.9
21.8
3. ふつうである
14.5
21.4
14.0
16.9
18.2
13.2
17.3
7.9
16.9
13.9
14.3
32.9
10.5
31.52
23.5
21.2
4. よくできない
1.8
0
0
0
1.3
5.3
0
1.3
2.2
0.4
0.4
1.3
1.3
0
0.7
0.6
5 .ぜんぜんできない
0
0
0
0
1.3
2.5
1.3
0
1.0
0.4
1.3
0
0
0
0.7
0

2つ,3つのことを一度にお使いとしてたのまれたとき,指図どおりできると答えている者は,7〜8割であり,できない者は,小学校で3.2〜0.8%,中学校で1,4〜0.6%であり,男子は激減していることがわかる。
それにくらべ,女子は変化が少なく,農村部に比して,都市部の女子はお使い回数が多いことが判明した。


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