研究紀要第21号 学校経営の研究 本県小学校における教授組織の実態 - 002/025page
2.調査方法
(1) 調査内容から16項の調査項目を設け,それらについて,質問紙による方法で調査した。
(2) なお,調査上教授組織の形態を次の3つに分けて用い,それによって回答を求めた。
・〈1学級複数教師による担当〉
・〈合併学級複数教師による担当〉
・〈当該学級担任外教師による担当〉
その学級を担任している教師以外の教師による担当で,上記の複数,合併を除いたすべての場合である。(交換,奉仕,専科などが該当する。)
(3) 計画的,継続的に実施されている場合で,一時的,臨時的な場合を除いた。また,時間割表記載の教科・道徳・特活を対象にしたが,クラブ活動は除外して回答を求めた。
V 調査結果の概要1.形態の限定
調査結果の集計・考察に用いる教授組織の形態は,これまでの複数授業,合併授業,専科的授業,交換授業,奉仕授業の教授形態を原則としながら,第U表の「新担当形態」によることとした。
現に組織され,展開されている教授組織の形態は,各学校の教員組織,学級数,施設設備等の条件から,1種の形態だけでなく,数種の形態が複合している場合が多い。したがって,観点や解釈の相違によっておこる集計上の困乱をさけるため,本調査の結果や考察で使用する教授組織の形態,名称,区分は第U表によった。
第U表 教授組織の形態