研究紀要第21号 学校経営の研究 本県小学校における教授組織の実態 - 024/025page

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成意見の減少傾向や,ア・イの比率の差が小さいという点で,以外の形態とは,逆の傾向を示している。
 A群とB群で意見が反対であるもの
  ……A群では,アが最高比率であったものが,B群では,イがアあるいは,ア・ウの和を上まわった。
  ……小規模校のBイがBアより高く,中規模校,大規模校とは反対である。
 学校規模によって,傾向の異なるもの
  ……小規模校のBイが15.7%.中規模校のBウが11.4%をしめし,学校規模が小さくなるにつれ.不賛成比率が高まっていく傾向をもっている。
 B郡ア・イ・ウの比率が接近し,差が小さくなったもの
  ……Bアが減少し,Bイがましたためアイ・ウの比率の差が小さくなり,顕著なものがみられない。
 A群・B群の傾向が,ほぼ同じもの
  ……他の形態に比して,A群,B群の変化が小さく,またBアが他形態より高比率である。
現状では,最も有望な担当形態と考えられていることになろう。

 以上の傾向は,担当形態そのものに起因する問題や学校規模の差とか,学級担任外教員数による問題,さらには.学習集団の編成態様や規模による問題などが,要因のように思われる。

(3) 実施上の問題点

 容易に実施にふみきれない理由として,教員構成や施設設備以外の事項について,回答をもとめた結果が,第29表である。
 学校規模の大小に関係なく,ア・イ・キなどが共通的な問題点である。また規模別では,大・中規模校のウ,当然のことであるが,小規模校のカなどがあげられる。
 実施上の未解決点とは何か,必要とする研究と準備の内容,カリキュラムの整備,教員の認識などの具体内容をとらえる必要が感じられる。

第29表
〜6
7〜17
18〜
全体
ア.実施上の未解決点が多い。
12.1
14.6
17.7
13.7
イ.実施を前提とした研究と準備がすすんでいない。
20.4
20.9
19.1
20.5
ウ.教員の認識が不足で,もりあがりがみられない。
7.1
11.4
11.4
9.1
エ.父兄の認識がない。
1.1
1.9
2.5
1.5
オ.実際の効果が疑問である。
5.0
5.1
6.3
5.2
カ.小規模校として,疑点がのこる。
22.5
13.3
1.3
16.4
キ.教授組織に対応したカリキュラムの整備がすすんでいない。
18.2
17.6
19.0
18.2
ク.ほかに優先すべき問題がある。
5.4
3.8
6.3
5.0
ケ.実施にともなってでてくると予想される問題の解決が大変である。
5.7
8.9
11.4
7.5
コ.その他
1.4
0.6
2.5
1.4
 回 答 な し
1.1
1.9
2.5
1.5


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