研究紀要第22号 児童・生徒の学習能力の発達 学習能力の発達と授業の研究 - 014/062page
・服やくつがよごれる ←
録音 道がわるい ○この録音を聞いて考えたこと
・ぬかる道で困るだろう
・毎日歩くので大変だろう
・じゃりでもしくといい
・子どもが遊べなくてかわいそうだ
○こんなときみんなだったらどうしますか
・石をしいてどろんこ水がかからないようにする
・ほそうしてもらいます
・そうだと思います。(多数)
分析点1
だれが,何で,困っているかをはっきりとらえる。自分たちの経験していることと同じ問題が録音の中にでており苦しい実感として受けとめられる。
自分たちならどうするかの解決法を考える刺激となった。
子どもの,「ほそうすればよい」という声に簡単に同感の意志表示をする。
〜「でも,そんなにうまくいかないと思います」の声で,考えがもどされていく。では,どうしたらよいのかという考えの転換がせまられる。←
スライド ほそう工事 ●あゝ 見たことがある
・家の近くでやっていた
・でも,そんなに簡単にはできないと思います
(板書)
どろんこ道で困っている
↓?
ほそうすればよい・その仕事をするまでに,市役所などがあるんでないですか
・すぐにはできない
ぼくも,ほそうする間に何かあると思う
・そんなにかんたんにできないよ
・市の議会などがかんけいするのでないですか。
分析点2
だれが,何で,をさぐる中で解決の見通しがつかめたか簡単にできると思っていた道路ほそうが,誰かの手でなされなければならないと気づく。
解決する手がかりが,話し合いの中で,市役所,市議会ということが見通されてつながりがわかってくる。
思考の流れは,足ぶみの中で前向きになっている。
2 人々はどうしたか 困ったことは,何とかしたい
○困った人は,困ったと言っていて何もしないのか
・市の人たちは,自分たちで相談すると思います。
・市役所の人がやるのでないですか。
・市の人たちが相談して,市役所にたのみに行くのでないですか。
・質問
市の人たちが話し合って行くと言いましたが,市の人全員で行くのですか。
・ぼくは,代表の人がたのみに行くと思います。
・わたしは,代表の人が支所にお願いに行くと書きました。
・ぼくは,市役所の土木課に代表の人が行って頼むと思います。
・質問
市役所の土木課にしか頼みに行かないのですか。
・ぼくらの団地では,道をつくる時,代表の