研究紀要第22号 児童・生徒の学習能力の発達 学習能力の発達と授業の研究 - 023/062page

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調子の変化に気づかないままに○印をつけたと思われるものが目立つ。3番は作問そのものに問題があったと考えられる。つまり,へ長調を決定する変ロがあまりにも短時間(短音符)であったため,きき流してしまったようである。また,○×を反対につけたものがみられたことは,解答方法にまずさがあり,混乱したようである。

Aのまとめ

 以上の小問を問題番号毎に集計してみると,下表のような結果となる。

結果

 A・B校とも調性感については,かなりの能力を有するが,聴音から記譜へと正答率が低くなっていく傾向がみられる。

B 拍子・リズム

(問題番号−5)

これは,何拍子の曲かあてる問題です。2拍子は2,3拍子は3,4拍子は4,とかいてください。1回ずつひきます。

問題番号-5

〔解答らん〕
問題5 何拍子の曲か、あてる問題。
※ 2拍子は →2
※ 3拍子は →3
※ 4拍子は →4

問 題
1番
2番
3番
4番
5番
2
2
3
4
3

問題5 結果

考察
 2拍子や4拍子と対比させることによって,3拍子に対する拍子感を知ろうとした問題で,5番を除いては,すべて既習教材でありながら1・2番の2拍子が判別できないのは,単に楽譜のうえから理解しているものが多く,耳から受けとめることになれていない結果と思われる。A校の3番が高い正答率を示したのは,2拍子の次に演奏されたためと推測


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