研究紀要第22号 児童・生徒の学習能力の発達 学習能力の発達と授業の研究 - 025/062page
考察
殆どの児童が定められた3拍子の完全小節にならず,部分的(1小節ごと)にみても正答が僅かである。この問題も問題6と同じように,各小節の1拍目が四分音符からはじまっている2番は,僅かに正答率が良いのに対して1拍目が八分音符のものや,付点四分音符の部分はできていない。これらの原因は,楽譜をとおしてのリズム打ち(身体反応)や,リズム聴音による記譜の学習量が一般的に足りないためと思われる。
Bのまとめ問題番号5・6・7ごとに集計してみると,次のような結果になる。
C フレーズ
(問題番号−8)
これは,ふしの切れ目がいくつあるかあてる問題です。まず,練習問題です。
…このふしのかたまりと,
…の3つのかたまりでできています。
ですから,練習のの中に3とかいてあります。それでは問題にはいります。1回だけひきますので,よくきいてください。
〔解答らん〕
問題8 ふしのきれ目をあてる問題。練 習 → 3
問 題 →
1番 2番 3番 4番 5番 3 4 5 4 4考察
フレーズ感に対する問題である。唱歌形式として一般的に出てくる二部形式(4群)(2番・4番・5番)は,比較的理解されているものの,1番・3番(3群・5群)は,きれ目を感じとることが困難なようである。