研究紀要第22号 児童・生徒の学習能力の発達 学習能力の発達と授業の研究 - 034/062page

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調査問題1
           こたえ(   )

 ・なぜその寸法のものをえらびましたか。そのわけを書きなさい。

 

 

−調査問題1の集計−

選  択  肢
5年
6年

1 ちょうどよいもの
2 ぬいしろをつけたもの
3 ぬいしろとゆるみをつけたもの
4 1cm+ぬいしろとゆるみをつけたもの(たて)
5 ゆるみだけつけたもの
%
15.7
30.0
10.0
27.1
17.2
%
11.7
40.0
13.0
29.9
6.4

 ここでは,できあがり図を示し,たてまわり,横まわりを明示した。どの布を選定するか,また選んだわけについて理由づけをさせた。ぬいしろとゆるみをつける「3の正解」を選定したのが,5年10%,6年13%あり,学年間の差は,著しいひらきは認められなかった。その理由として,ゆるみとぬいしろをとると理解しているのが,5年で63.2%,6年61.3%の半数以上の者が解答しているが,計算法のあやまりもあるのか選定の比率と理由づけの比率に開きが見られた。その他は,出し易いもの,入れ易いもの,寸法によって決める,なるべく大きいものにするとの解答が大部分をしめている。ちょうどよいもの,できそうな簡単なものと寸法以外の意見の者が,5年で8.4%,6年は皆無で,学年間の開きが幾分この点に認められた。

〈調査問題2〉

2 布は,どの布をえらんでつくりますか。
 @ 綿,サラシ  Aポリエステル  B 絹  C 綿ブロード
 D 毛  E ナイロン

こたえ  

・なぜ,その布をえらびましたか。

 

−調査問題2の集計−

 「布はどの布を選んでつくるか」各布品質表示・100%のものを用意し、,色は白物とした。色物だと選択基準が左右されるかと考え,白を準備してみた。Cのブロードを正解としたが,5年47.1%,6年50.6%の解答である。

 「なぜその布を選んだのか」の理由は,洗たくし易いもの,布の丈夫なもの,袋のため手ざわりのよいつるつるした布の意見が,79.6%を占めている。

 綿ブロードより綿サラシの方がよいと選択した者は5・6年28.6%ずつあったが,材質がどちらも綿のため選別の困難さをきたしたようである。また,ポリエステルと絹は,袋に適さないと解答したことからも,実地に見させることの大事さを再認識させられた。

 その他,縫い易さ,薄手で安価なもの,学校で選定した布(上級生の作品から)など,また,経験による選択能力,製作条件,価格などが,子どもの選択理由となっており,20.4%を占めている。

〈調査問題3〉

3 さいほう箱をいれるふくろの形は,@,A,Bのどの形をえらびますか。

調査問題3


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