研究紀要第22号 児童・生徒の学習能力の発達 学習能力の発達と授業の研究 - 043/062page
また、「便利なふくろ」にかかわる学習能力のは握として,次のようにした。
1 布の大きさの決定能力
2 布地の選定能力
3 形の選定能力
の正誤状況,さらに思考の傾向をとらえるために選んだ番号及びその理由を参考にした。なお,本時の学習に直接関係ある1の能力については,さらに問題を細分化して,つぎの下位能力テストを実施し,その能力は握につとめた。
(1) わきのゆるみの決定能力
(2) 口をしめるためのゆるみの決定能力
(3) ぬいしろの決定能力−前提能力と学習タイプの編成−
番
号 氏
名 家
庭
科
成
績 知
能
偏
差
値 前
提
能
力 1の能力 2の能力 3の能力 学
習
タ
イ
プ 正
答
3 下位テスト(1) 下位テスト(2) 下位テスト(3) 正
答
1 理由 正
答
4 理由 正
答
2 理由 正
答
4 理由 正
答
1.3 理由 1 S.S 3 56 6 ×
2 ×
3箱がらくにとれるから ×
3らくに,ひもが通る ×
1布を無駄にしない ○じょうぶそうだから ○持ち歩きに便利 B3B 2 Y.H 4 58 6 ×
4 ○あまり広いとゆるくて,ゆれるから ○小さいときつい。大きいと長すぎる。 ×
1ぬいしろが大きいと布が小さくなる ○じょうぶそうだ ○
かんたんにできるB4B 3 I..F 2 37 6 ×
4 ×
2出す時,指がはいってちょうどよい ×
2ひもをつけると,ちょうどよい ×
12cmでは,長すぎる ×
5じょうぶでぬいやすいと思った ○かんたんに出せる B2B 4 I.H 4 54 6 ○ ×
2きついと入れられないから ○ひもと,ちぢまる部分を考えるから ×
1あんまり必要ないから
×
5ふくろとにている手ざわりだから ○さいほう箱の形に合っているみたい B4B 5 S.K 3 47 5 ×
5 ×
3きついと入れにくい ×
3長くてもみじかくてもいけない ○せまい方がいい ○ふくろの布とにている ○ふくろの形によい B3B 6 K.K 5 66 10 ×
2 ○ゆるすぎてはがたがた動く ○ひもをいれるところもほしい ×
1布が小さくなるし中のものにかさばる ○じょうぶそうだ ○作り方もかんたんで中がばらばらにならない A5A 7 H.M 5 56 7 ×
2 ×
2ちょうどよいから ×
3ちょうどよい長さ ×
11.5cmでは長すぎる ×
3じょうぶで美しく手ざわりもよい −
かんたんでしかもじょうぶ
B5B 8 S.M 4 61 10 ○ ×
2せまくても大きすぎてもだめ ×
3まくる部分も入っているから ×
1あまり巾をとってはだめ ○
じょうぶそう ○上がしぼむからおちにくい A4A 9 K.I 2 48 5 ×
5 ×
22cmでは大きすぎる ○ひもを通してひっぱると適当 ×
1
むすぶから ×
3やわらかですべすべしている ○いれやすい B2B 10 M.U 3 53 11 ×
4 ×
3少し広いほうがいい ×
5少しでも長いほうがいい ×
1多くあると便利 ○じょうぶそうだからじょうぶそうだから ○持ち運びに便利 B3A 11 I.Y 3 58 8 ×
4 ○
巾が広すぎてもだめだ ×
3ちょうどよいから ×
11.5cmや2cmでは長すぎる ○さいほう箱入れの布ににている ○形がよく私のふくろとにている B3B 12 S.M 3 52 8 ×
1 ×
2きつくてもゆるくてもだめだ ○しばるとちょうどよい ○1.5cmはちょうどよいと思った ○ふくろを作るような布だから ○家庭科の本にものっていたから B3B 13 K.K 4 39 8 ×
2 ×
20.5cmではきついから ×
3幅の半分は5cmだから ×
1あまりぬいしろをとるときゅうくつ ○じょうぶだから ○形がよく,じょうぶそう B4B 14 K.N 5 58 9 ×
4 ×
30.5cmではきゅうくつ ×
5ひも通し4cmゆるみ10cm ○三つに折ってぬうから ○ふくろと同じような布だから ○持ちやすいし他の物もいれられる B5B 15 F.J 2 34 6 ×
5 ○あまりあかすとだめ ×
2ひもをしばるとき,きつすぎてもだめ ×
1ゆるくてもきつすぎてもだめ ×
3ふくろと同じものだか ○持ち運びできるから C2B 16※ 学習タイプB3Bは知能偏差値,家庭科の成績,前提能力調査の順位をしめす。
以下省略