A 前提学習能力のは握
右端の学習タイプは,前提能力と下位テストの能力から判定したものである。下位テストは,まくらカバーに関する問題で,(1)は布の大きさの決定能力,(2)は目的に合った布地の選定能力,(3)は形の選定能力を調査したものである。
この資料をもとにして,ひとりひとりの児童の能力と,予想されるつまずきをは握し,授業計画に役立てるようにする。この学習タイプの左側の知能によるものは,Aが16名,Bが18名,Cが7名であった。右側の前提能力によるタイプではAが7名,Bが28名,Cが6名であった。紙面のつごうで全員についての記述はできないので,A・B・Cの各タイプから,抽出児童2名ずつの例を下へのせておく。
−前提能力と学習タイプの編成−
番
号
|
氏
名
|
家
庭
科
成
績
|
知
能
偏
差
値
|
前
提
能
力
|
1
の
能
力
|
下位テスト(1)の能力
正答3
|
2
の
能
力
|
下位テスト(2)の能力
正答4
|
3
の
能
力
|
下位テスト(3)の能力
正答1
|
学
習
タ
イ
プ
|
正
答
3
|
正
誤
|
理由
|
正
答
4
|
正
誤
|
理由
|
正
答
1
|
正
誤
|
理由
|
1
|
K・Y
(男)
|
5
|
67
|
11
|
×
|
×
|
すっぽりつつむのによい |
×
|
○
|
見ためがよく,高くなくて気持がよい |
○
|
○
|
まくらがはみ出さない |
A5A
|
2
|
M・M
(女)
|
4
|
55
|
12
|
×
|
×
|
ぬいしろを2cmずつとって |
○
|
○
|
はだざわりがよくやわらかい。 |
○
|
○
|
まくらがぬけない。 |
A4A
|
3
|
S・H
(女)
|
3
|
49
|
6
|
×
|
×
|
ぬいしろの長さがちょうどよい。 |
×
|
○
|
じょうぶそうだから |
○
|
○
|
あらうのにかんたん |
B3B
|
4
|
W・T
(男)
|
3
|
56
|
10
|
×
|
×
|
ぬうところがないと困るから |
○
|
×
|
ざらざらしない |
○
|
×
|
かんたんだから |
A3B
|
5
|
W・M
(男)
|
2
|
39
|
5
|
×
|
×
|
少し大きいぐらいでよい。 |
○
|
×
|
(無答) |
○
|
○
|
使いやすい |
C2C
|
6
|
T・K
(男)
|
2
|
26
|
5
|
○
|
×
|
無答 |
○
|
×
|
はだざわりがよい |
○
|
○
|
くふうしているから |
C2C
|
以下省略
|
B 指導過程の展開例
本時は,「カバー類」の題材の総時数11時間中の第2時である。
1.本時のねらい
○カバーの種類と使用目的を理解させる。
○使用目的によって,材料や形・大きさにちがいのあることを理解させる。
ア.カバーが日常生活の中で数多く使われていることがわかる。
イ.カバーの使用目的がいえる。
ウ.使用目的に応じて材料や形・大きさにちがいのあることがわかる。
エ.まくらカバーに適した布地が選択できる。
オ.ゆるみとぬいしろの必要に気づく。
カ.まくらカバーのゆるみとぬいしろの適切な寸法を考えることができる。
2.過 程
段
階
|
学習の流れ
|
時間
|
教師の働きかけ
|
予想される児童
の反応
|
指導上の留意点
◎資料・評価
|
問
題
を
と
ら
え
る |
|
↓
|
全 |
|
↓
|
全 |
 |
↓
|
A
|
|
5
|
○みなさんの家では,いろ
いろなカバーを使っている
と思いますが,どんな物が
使われているか話し合い
ましょう。
○きょうは,次の課題で話
し合いましょう。
(板書) |
○各種カバーの名まえ
や用途について話す。
○課題をノートする。 |
○事前に各自の家庭にあ
るカバーの種類や布地・
色などについて観察させ
ておく。
◎TPIカバーの種類
(事前テストより) |
課
題
を
き
め
る |