研究紀要第22号 児童・生徒の学習能力の発達 学習能力の発達と授業の研究 - 055/062page
段
階 学習の流れ 時間 教師の働きかけ 予想される児童
の反応 指導上の留意点
◎資料・評価見
通
し
を
た
て
る
10
20
25
30
40
45「カバーの使用目的を考え
て製作計画をたてよう」
○カバーは,こんなにたくさ
ん使われていますが、ど
んな目的で使われてい
るか考えましょう。
(板書)使用目的
○これらのカバーの中から
一つ選んで作ります。
自分の力でできるもの
で,役立つものを選びま
しょう。
(標本提示)
○カバーの使用目的から
考えて,どのように作った
らよいか考えましょう。
製作計画の中で,何を
決めておいたらよいでし
ょうか。
○布地について,まくらカ
バーに合うものを選んで
みましょう。
(資料提示)
○使いやすくて,まくらの
大きさに合わせて作れ
る形を考えてみましょう。
(標本提示)
○布の大きさは,どのく
らい必要でしょうか。は
かった寸法をもとに考え
てみましょう。
(標本提示)
(資料提示)
○作るものの形・布地・
大きさについて,このよ
うに考えられましたね。
次の時間には作り方
順序を考えましょう。
○各種カバーの名まえ
○使用目的として,自
分の考えをノートに書
く。
・よごれを妨ぐ。 ・美しく見せる。 ・物を痛めない。 汚れたら洗たくできる ○確認と修正をする。
○自分の必要に応じて
決定する。
・まくらカバー (だれのもの)・洋服カバー (だれのもの)○製作計画に必要な
事項を考えてノート
に書く。
・材料 ・形 ・大きさ(寸法)・作り方 ・必要な用具 ・その他
○発表によって,全体
でまとめる。
○布地標本を観察し,
どの布がよいか考える。
・もめん
洗たくに強い
汗をすいとる
・うすい色
よごれがめだつ。
○まくらカバーの使用
目的と比べてまとめ
る。
○カバーの形を選定す
る。
・つつ型
・ふくろ型
・ひもつき平型
○かんたんにでき上が
り図をかく。
○必要な布の大きさ
を考え,図にかきあ
らわす。
○もとになる寸法に,
何を加えればよいか
発表する。
・ぬいしろ ・ゆるみ ・ぬいしろとゆるみ 汚れたら洗たくできる ○次時の学習内容を
確認する。・カバーの種類と用途が
わかったか。
○児童の生活経験から具
体的に考'えさせる。
○使用目的をまとめさせ,
自分たちの生活にカバー
が非常に便利なものであ
ることを理解させる。
・カバーの使用目的がわ
かったか。
○今までの被服製作の経
験や製作時間なども考え
合わせて,自分の力でで
きるものを選ぶように助言
する。
◎実物標本
○まくらカバーを中心にして
考えさせる。
○よいカバーを作るために,
使用目的と関係づけて
考えさせる。
○布地・形・大きさに着目
できたか。
◎布地標本
○じょうぶさ・吸水性・洗た
くに対する強さなどに視点
をおいて考えさせる。
・使用目的に合う布地を
選べたか。
◎実物標本3種
○まくらの大きさに合わせる
という点から,つつ型につい
て共同思考させ,ほかの
形は応用で考えるように
する。
○ゆるみやぬいしろの大きさ
については,まくらやカバー
の実物標本でたしかめを
する。
◎まくら実物
◎まくらカバーの実物標本
◎ぬい方説明図(TP)
◎TP2,かたがみのとり方
図
・ゆるみとぬいしろを適切
に考えることができたか。
課
題
を
解
決
す
る