研究紀要第24号 中学校 福島県診断標準学力検査問題分析結果報告書 - 097/106page
領域 問題のねらい 問題番号 正答率% 言語活動 言語材料・内容 小問 領域
・Howで始まり,be動詞以外の動詞で終る感嘆文 ・whatで始まり,be動詞で終る感嘆文 ・動名詞が主語になる文 ・助動詞Willをふくむ文 ・現在完了形の疑問文 ・動名詞が動詞の目的語になる文
5 6 7 8 9 10
31.3 56.7 22.7 34.0 52.9 48.3 51.2 全体の平均正答率 計100問 55.9
(2) 結果と考察
「聞くこと,話すこと」「読むこと」「書くこと」の3領域の区別は,【1】【2】【3】で表わし,大問〔 〕,小問1,2…と表わした。
考察は,主として上の表の言語活動の項目ごとにおいて正答率の高い小問と低い小問を中心に検討をすすめた。小問のあとにある( )内の数字は正答率であり,〔 〕内の数字は領域ごとに通し番号となっている。
【1】 聞くこと・話すことの領域
聞く問題では2年生としての言語材料だけでなく英文の量も約10%ふやし,聴取時間も1分程多くしてある。しかし,正答率は〔1〕82.7%,〔2〕70.7%と予想を上まわっている。
〔1〕 初歩的な英文を聞く問題
・英文を聞いて,その内容に合う絵を選ぶ問題であるが,小問2(93.5%),小間4(93.5%)が特に高い正答率を示している・前者は動物と色に関する言語材料,後者は運動用具に関する言語材料を用い,身近な内容なので理解されやすいと思われる。
・小問6(59.6%)は,above the tableに抵抗があったと思われるが,on the tableとちがう絵ということでかなりの正答率を示している結果になったものと思われる。
〔2〕 数個の文を聞き,内容について答える問題
・放送による英文を聞いて,その内容について答える問題と,英文の一部を書く問題の2種類ある。
小問3(86.4%)が予想以上に高い正答率を示しているのは,to the parkと身近な,具体的な場所を表わす語句であったためよく記憶されたものと思う。
・小問5(55.9%)はLucy made cakes for Tom.のmade cakesを聞きとって書く問題(デイクテーション)であるが,正しく聞きとっても更にもう一つの技能を必要とするために正答率が低くなったと考えられる。やはりspell-ingのdrillについては十分な配慮が必要である。
〔3〕 話すことの活動として身近な単語を正しく発音する問題(アクセント)
・第2音節にアクセントのある語をア〜エの中からえらぶ形式である。小問4(80.6%)はpolicemanをえらぶ問題であるが,生活の中でもなじみのある語であるため正答率が高かったといえよう。
・小問5(35.9%)は,副詞の中からalreadyをえらぶ問題であり,誤答傾向としてはalwaysとした生徒が多かった。名詞に比して日常活動での使用度数の少ないことなどが起因して定着しにくいのが副詞であることに留意したい。
〔4〕 話すことの活動として身近な単語を正しく発音する問題(短母音・長母音)
・聞くこと,話すことの領域では一番正答率が低く42.5%である。特に小問3(22.0%)は,