研究紀要28号 両親および教師からみた現代の小学生像 - 009/023page
高率であるある,ある時間までは自由にしているという視聴型については地域差がまったくなく,まったく自由にしている放任型は,読書自由型の逆の傾向を示し,市内・市外地区が市中心部より高い。
これは,メデアの志向性の違いとしてとらえられるのかどうか,今後の追調査を待ちたい。なお,図示はしなかったが,学年の進行にともない父母のテレビ視聴のしつけのパターンが変化するのかどうかについては,ほとんど動きが無く,テレビ視聴のしつけはなかなかむずかしいことの裏付けを得ることができたことを付記しておく。
(7) 友達について
現代の子供達は一般に友達が少なく,学習に時間をとられるあまり遊びが少ないということをしばしば耳にする。しかし今回の調査結果に限っては,比較的友人の数も多く遊びも適当であるように思われる。ただし,少し遊びが不足しているもの,友人も遊びもほとんど無いものが合わせて1割近くもあることも見逃せない。この現象は今後ますます都市化の進む地区に強く現われるものと