研究紀要第29号 学習指導に関する研究 - 008/118page
い る
1.ある場所に存在する。
2.低い姿勢をとる。腰をおろす。すわる。
3.(鳥,虫などとぶものが)あるものにじっとつかまる。とまる。
4.ある地位に着く。
5.ある場所に居を定める。住む。外出しないで家にとどまる。在宅する。
6.(かすみ,雲,ちりなど動くことのあるものが)動かないである。あるものの上にとまって存在する。
7.(舟などが)砂について動かないである。泊まる。
8.(水草,氷などが)平らに生じる。
9.(ふくらみのあったものが)平らになる。
10.(腹が居るの形で)怒りがおさまる。しずまる。
11.(腹が居るの形で)怒りをしずめる。
12.動作,作用,状態の進行,継続を表す。あるいはその結果。
13.(〜ずにいる。〜んでいる。〜ないでいるの形で)ある動作作用が行われない状態の継続を表す。3.結果と考察
(1) 各「語い」の用例
選んだ五つの「語い」を,使われている意味に分類整理してみると,次のようになった。
す る(からだや心のある状態,また,ある外界の刺激などが)起こる。起こったのが感じられる。
(心にある状態が) 起 こ る 学年 文 例 ページ 題材名 1 2
上こんどだけはかんべんしてやろう。
こんどだけはかんべんしてやろう。
ではかんべんしてやろう。
ではかんべんしてやろう。 50
51
53
55チビクロ=サンボ あぶらげなんてあきあきしちゃった。
それでがまんしてね。
それでがまんするよ。 72
83
83きつねの子のひろったていきけん 2
下大よろこびをしました。 63小さなかみさま 3
上おじいさんもつれてくればよかったとこうかいしました。 10子牛の話