研究紀要第29号 学習指導に関する研究 - 082/118page

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(2) 子どもの反応

 とにかく,子どもの反応,発言を大事にしたい。その真意を読みとると共に,どんなものでも,関連させ生かすよう努力することである。また,誤ったような答えでも,それを分析し,そこから出発して,のばすことができるし,原因をしらべていけば,よい指導の方法を見つけ出せるだろう。


X おわりに

 前に触れたこともあるが,「想像読み」の指導について考慮したい点について述べてみたい。
 一つは,事実のみを追う子どものいることである。あまりにも,理ぜめな疑問を持つ子ども,いわゆる,感想的な認識の不得意なものの指導をどうするか。
 2つは,大きな事件が起きないと,おもしろくないと考えるタイプの子どもの取扱い。このような子は,文章をていねいに読まないようである。
 3つは,勝手な読み,文脈から離れたり,或る部分のみを拡大し過ぎたりする傾向のもの。
 4つは,これと反対に,感じたり,心を動かしたりすることの少くない子どもなどの導き方。

 これらの,どの子にも,この段階までは,共通に読みとらせたいというねらいを設定すべきである。そのねらいに到達するために,ことば・文,語い的・文法的な形,文章の構造などのぎんみを通じて行うことが大切であろう。
 ひとりひとりの子どもの読みとっているなかみは,結果的には,どうしても微妙な違いが生じるのだからといって,もちろんはじめから,自由に,勝手に読んでよいとはならない。
 共通な点まで読みとった上での,各自のもちあじは,大切にしていくのが至当であろう。

(研究・相談部 芳賀常夫)


参 考 文 献

○ 国語科読解法指導細案 (明治図書)
○ 教材国語(明治図書 1976・12月号)
○ 季刊 国語科研究資料 7
○ 読解・読書指導事典 (第一法規)


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