研究紀要第30号 学年・学級経営の改善 - 004/024page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

が示すように,小学校では主任が学年内で最年長者が67%を占め,「そうでもない」が33%である。

 中学校になると,この比率がほぼ逆になり,年長者が40%,「そうでもない」が60%となる。この分析については,調査内容(13)との関連において後述する。
 なお,小学校の場合,女性の学年主任は24%を占めているが,その内,学年内での最年長者は91%となっている。

2.学年会の校務分掌上の位置づけ

学年会が学校経営上どのような位置にあるか,それを校務運営上の位置づけという角度からみてみた。
 調査をするに当たり,次のような観点を定めた。

 (1) 明確に位置づけられている。 
 (2) やや明確。
 (3) 位置づけられていない。

図2-1 学年会の校務分掌上の位置づけ
図2-1 学年会の校務分掌上の位置づけ

 上記の結果を小・中学校の規模別にみたのが,表2-2である。学校規模による相違は余りない。
 「位置づけなし」の理由として次のような事項が多かった。

 ●運営組織表の複雑化をさけるため。
 ●週行事として定期的に位置づけられているので,校務分掌組織に位置づける必要がない。
 ●学年規模が小さいので,低・中・高の学年部会にしている。(小学校)

表2-2 規模別にみた学年会の校務分掌上の位置づけ

位置づけ明確
やや 明確
位置づけなし
a 型
72%
96%
17%
4%
11%
0%
b 型
83
84
17
13
0
3
c 型
88
92
12
0
0
8
d 型
100
80
0
20
0
0

3.学年会開催の時と機会・回数・所用時間・場所

(1) と  き

図3-1 学年会開催の型
図3-1 学年会開催の型

 この図をみると,小・中学校ともに「定期+随時」が多い。各校ともに弾力的運営をしているのであろう。

(2) 機  会

図3-2 学年会開催の機会
図3-2 学年会開催の機会

 上の結果から,時程の中で特定の時間を設けて学年会の時間にあてているのは中学校に多い。
そしてこの傾向は次第に小・中学校ともに多くなっていくであろう。なぜならば,学年主任が


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。
福島県教育センターの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。