研究紀要第30号 学年・学級経営の改善 - 017/024page

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 B 経営に関する内容
  イ、学年独自の特質ある経営がほしい。
  ロ、学年会・学年主任会等で,じっくりと話し合う時間的ゆとりがない。
  ハ、学級間において経営の格差がある。
  二、学年意織が強く,学年交流の授業研究がやりにくい。
  ホ、学年経営・学級経営の評価が必要である。

以上小・中学校の区別なく,校長から出された学年・学級経営の問題点を箇条書にあげてみた。
 この問題点をみると,必らずしも,学年・学級経営というわけでなく,学校経営の中で考えなければならない問題もあるが,もともと,校長の立場からみれば,学年・学級経営も,学校経営の中でとらえるべきであり上,記入いただいた校長先生も大方は,そのような立場をとられていたようである。

16.学年経営充実のための方策

表16-1 目標達成の主とした検討組織はどうなっているか。
 (上段人員,下段%)

目標達成検討の組織
小  校
中  校
高  校
A
B
C
A
B
C
A
B
C
ア、職員会議
112
113
112
54
53
52
50
49
47
80.0
80.7
80.0
69.2
67.9
66.7
58.8
57.6
55.3
イ、学 年 会
6
9
8
6
9
9
5
3
5
4.3
6.4
5.7
7.7
11.5
11.5
5.9
3.5
5.9
ウ、委 員 会
16
14
16
14
11
13
28
30
32
11.4
10.0
11.4
17.9
14.1
16.7
32.9
35.3
37.6





 ア)研究協議会ならびに評価委員会
2
1
1
3
3
2
 
2
 
1.4
0.7
0.7
3.8
3.8
2.6
 
2.4
 
 イ)学年会ならびに職員会議
2
1
1
           
1.4
0.7
0.7
           
 ウ)職員協議会
1
1
1
           
0.7
0.7
0.7
           
 エ)学年会ならびに委員会
1
0.7
             
                 
                   

 上記の表は昭和47年3月当教育センター研究紀要第1号「学校経営改善に改する研究」P7よりの引用である。
 この表は,表題にあるように教育目標達成検討をどの場で行うかの調査である。この結果について次のように述べている。
『調査結果は,アの「職員会議」が小・中・高等学校とも60〜80%をしめている。(略)「学年会については,中学校が他の学校に比してやや高い。これは教授組織上からのことと思われる。この学年会による検討は,組織体として,今後考慮すべき問題であろう』

 学年会においての検討をみると小学校4〜5%,中学校7〜11%で職員会の60〜80%と比し


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