研究紀要第30号 学年・学級経営の改善 - 018/024page

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てかなり低率である。これについては「今後考慮すべき問題であろう」と書いてあるが,今回の調査で,「学年経営充実のための方策」として自由記述の型で校長が回答した内容に,教育目標の達成の場及びその達成検討の場を学年経営,学年会に求める意見が多かった。表16-1と比して,校長の学年経営に対する意識が高まっていることがわかる。(なお,表16-1のA,B,Cの区別は管理の立場の者(A),教務の立場の者(B),一般の立場の者(C)である)

 次いで,図16-2をみてみる。

図16-2 学校運営上,学年会が重要視されていますか。
図16-2 学校運営上,学年会が重要視されていますか。

 この図のしめす結果は,学年主任に対するアンケートで,表題のごとく学年会が学校運営上重要視されているか,いないかの意識調査である。
 重要視されていると答えたのは小学校46%,中学校63%と中学校が高率である。反対に,「あまり重んじられていない」は小学校は1校もなく中学校は6%に過ぎない。

 これをみると,校長の学年会に対する期待は非常に強く,図16-1に比較して大きな変化といわなければならない。
 学年経営充実のための方策として,学校教育目標の達成及びその評価検討の場として学年会を重視する意見が多かった事は前述したが,次いで多かった意見としては,

 ● 学校経営の目標,努力目標,学年経営の系統化をはかる。
 ● 学年経営を現職教育のテーマに取りあげ,共通理解をはかり,一貫した体制の中で経営していく。
 ● 学年・学級経営の適切な評価診断を研究し,実践する。

等があげられている。

図16-3 あなたは今年度,あなたの学年のどの面を充実しようとされていますか。
図16-3 あなたは今年度,あなたの学年のどの面を充実しようとされていますか。


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