研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 004/092page
で,できるだけ広い分野に発展するように考慮すること。
○ 中学校学習指導要領社会科編
(昭和31年2月20日)
第1章 社会科とその目標 T 中学校社会科の位置
……生徒の発達段階を考え,地理・歴史・政治・経済・社会などの分野に関する知識・技能・態度などについて,全体としての人間活動の姿との関連やその表現された種々の面に関連させながらも,ある程度系統だって身につけさせていく必要がある。
第3章 社会科の指導計画
………,その指導計画を組織するにあたっては,地理・歴史・政治・経済・社会などの分野に分けて組織することも考えられる。
C 昭和33年版学習指導要領における指導計画
● 各分野の系統的な学習を強調する3分野制の確立(ザブトン型の成立)
● 社会科の3分野間の関連のクローズアップ(地理併行学習)
○ 小学校・中学校教育課程の改善について(昭和33年3月15日教育課程審議会)
3.中学校教育課程改訂方針(1)必修教科(ロ)社会科@
社会科を地理,歴史,政治・経済・社会の三分野に分けて学習させる立場をとること。ただし総合的に取り扱う立場なども認めること。
この場合,分野とは教育的区分であって,理論的・学問的体系を意味しない。
○ 中学校学習指導要項
(昭和33年10月1日)
第2 各学年の目標および内容 第1学年
3.指導上の留意事項
(2)……さらに,地理的分野の学習の成果は,歴史的分野や政治・経済・社会的分野の学習によって大きく育てられる……。
学3学年 3.指導上の留意事項
(1)地理的分野,歴史的分野の学習の成果を活用して,第3学年の学習効果を高めることに留意する……。
第3 指導計画作成および学習指導の方針
1.地理的分野,歴史的分野,政治・経済・社会的分野の学習は相互に緊密な関連を保ってそれぞれ孤立した取扱にならないように配慮しなければならない。……。
7.第1学年では地理的分野,第2学年では歴史的分野,第3学年では政治・経済・社会的分野についてそれぞれ学習させることを原則とするが……。
(2) 学習指導要領とパイ型
@ 昭和33年版学習指導要領における指導計画
● パイ型指導計画の萌芽
● ザブトン型を原則
● パイ型の容認
○中学校学習指導要領
(昭和33年10月1日)
第3 指導計画作成およぴ学習指導の方針
7.……じゅうぶんな準備がある場合は,たとえば,第1学年および第2学年を通して地理的分野および歴史的分野の内容を学習させるなどの指導計画を作成し,実施することもできる。……。
A 昭和44年版学習指導要領における指導計画
● 社会科の教科構造の成立
● パイ型および変型パイ型指導計画の成立(地歴並行学習)
○ 中学校学習指導要領
(昭和44年4月14日)
第3 指導計画の作成と各分野にわたる内容の取り扱い
〈1頁参照〉
○ 中学校指導書 社会編 第1章社会科の性格と目標 5.中学校社会科の構造