研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 042/092page
力端子の電圧を下まわると,出力V0は図5に示すように,0から+Vccにとび上がる。
これにつれて,コンデンサーCの両端の電圧Vcは
で変動し,非反転入力端子の電圧Vnも
に従って変る。
こうして,このVnが1/2Vccを下まわるとき出力は再び0に戻るわけである。従って,パルス巾Tは,Vn=1/2Vccのときの大きさを求めればよいから
なお,この出力V0や非反転入力Vnの動きについては,このあと試作品による写真で再度ふれてみたい。
つぎ,図4に戻って,R3についてであるが,これはプルアップ抵抗で,オープン・コレクタ型のOPアンプには必要であるが,これを内蔵するOPアンプではつける必要はない。
さて,具体的回路を図6に示す。K方式と呼んだが,これは,ここだけの便宣上の名称である。
@ パルス巾の設計は
最小値を0.5mS,最大値は70mSとして連続に変化できるようにした。
タイミング抵抗 つまりRの値は
T=0.7CRから
C=0.1pFとすれば,最小値Rminは
最大値Rmaxは
(注)試作品では,Rmax=1007KΩとしたので,パスル巾の最大値は70mSより若干大きい。
A 電源は006Pを2こ用いてみた。出力は最大9ボルトになる。
図6
単パルスだけなら,これで充分