研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 072/092page
図−16
S=試料の幅
とするならば,
が成立する。(ただし,Eはヤング率)
いま,
とおくと
……(1)
と示すことができる。
表−4の10mm幅の測定値をグラフに示すと,
グラフ−1グラフ−1のようになる。この直線から,はFに比例していることがわかる。
次に,表−5の測定値をグラフに示すと,グラフ−2のようになる。このグラフをと1/Sの関係で表わすと,グラフ−3のようになる。長さLと荷重Fが一定であるから,およそ,はSに反比例することになる。
グラフ−1と3から,
……(2)という実験式が得られる。この式は,式(1)と同じである。グラフ−1において,LとSが一定であるので,その直線は,になる。このは,直線の「傾き」に相当するから,で示すことができる。したがって,となり,Kを求めることができる。
グラフ−1は,S=10mmのときであるので,になり,K=1×0.3443になる。
F=50g,S=10mmとした場合のを求めると1.72mmになる。同様に,S=6,8,12,14,16mmのを求めると,ほぼ,表−5の測定値と一致する。
ところが,本装置の製作に当っては,はんだごてをのせる接点Aに「くぼみ」(逆二等辺三角形)をつけている。したがって,この頂点の曲げ'は,='として考えるわけにはいかないのである。しかし,ここでは,便