研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 083/092page
−中学校−
「クラブ活動が満足だった理由」(図7)をみると,「自分で希望したクラブだったから満足」(男36%,女50%)と男子はそれ程多くなく,「勉強に役立ったから」(男女共29%)が多かったのは意外であった。クラブ活動の本質は,教科の学習の延長ではないことは当然であるが,とくに関連の深い教科であるために多少はやむを得ないとしても活動内容等の決定には,十分検討の余地があるものと思われる。
クラブに入って不満足だと感じている生徒(男32%,女23%−図6参照)は,女生徒が非常に少ない。「不満足だった理由」(図8)からも,「自分で希望しなかった」生徒(男41%,女15%)がいかに男生徒に多いかがわかる。
また,「やることが単調だった」(男30%,女54%)と女生徒の半数以上を占めているが,変化に富んだ年間・月間活動計画づくりに十分に生徒たちの要望・意向をとり入れる努力をしなければならない。
図9
−高等学校−
高等学校では満足だという生徒(18%)の倍以上が不満足(44%)の意を表明しているのは,注目しなければならない。その中で,満足だった理由の多数派に「内容が変化にとんでいたか−27%(図7)」があり,不満足の理由の第1位に「やることが単調だったから−54%(図8)」がある。これは同じ事柄の裏表の関係である。要するに生徒は,単調さを脱した多彩な活動を英語クラブに期待して集ってきているといえる。