研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 084/092page

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B 運営・対人関係

○ クラブ活動の運営・友人関係はどうですか?
図10 英語クラブの運営
図10 英語クラブの運営

−中学校−
 英語クラブ内での運営・対人関係では,半数以上は「クラブの運営はよくいっている」(男56%,女51%)としている。女生徒に特徴的なことは,「どちらでもない」(41%)が男生徒(29%)に比して極端に多いことである。

 英語クラブの運営がよいとする理由に,「先生がよいから」(男42%,女37%),「協力し合っているから」(男23%,女32%)は,クラブの構成メンバーとして1年生が51%を占めていることも関係があるのではないだろうか。

やはり,クラブ運営の成否を握っているのは顧問教師自身であることがわかる。しかし「リーダーがよいから」(男12%,女14%)は少なく今後のクラブ運営の課題になるであろう。
 「クラブ運営がうまくいっていない」という生徒の数は少なかったが,「学年の異なるメンバー相互になじめないことに起因している」と考えている生徒(男40%,女22%)は意外に男生徒に多かった。
 「その他」では,「部長が消極的である」「リーダーがわるい」ということを訴えるものがあった。

−高等学校−
クラブの運営がうまくいっている理由  

ア.協力し合っているから  
48%
イ.リーダーがよいから  
10
ウ.上級生が親切だから  
6
エ.先生がよいから  
27
オ.その他  
9

クラブの運営がうまくいっていない理由

ア.積極的にやらない  
47%
イ.まとまりがない  
35
ウ.なじめない人がいる  
12
エ.その他  
6

クラブ活動の運営については,「うまくいっている」と感じている生徒数の方が,「うまくいっていない」と感じている生徒より多い。
 うまくいっている理由の第1位が,「協力しあっている」である。このことは,クラブ運営の成否が自分たちの協力関係にかかっていることが意識されていることを示していて健全である。ただし「先生がよいから」という項目も第2位にランクされている。このことは教師の影響力の大きさを示しているという意味でやはり見逃せない。

(2) クラブ活動に関する意識

@ クラブでやっていることは,自分の考えていたことと同じでしたか?

 
中学校
高校
ア.考えていたこととだいたい同じ
%
44
%
27
イ.考えていたこととちがっていた
50
71
ウ.その他
6
2


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