研究紀要第35号 学習指導に関する研究 - 006/066page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

A 指導過程

学習内容・活動
時間
(分)
指導上の留意点
1 風輪を見て,今までに見たり遊んだりした経験などについて話し合いながら,「風輪を作って遊ぶ」という本時のめあてをつかむ。

5

1 教師作製の風輪を提示し,それにうちわなどで風を送って回して見せながら,学習意欲を高めさせる。

2 風輪を作って遊ぶ。
(1)風輪を作る。
 @ 材料を用意する。
 A 使う用具を確認する。

 B 作る順序を考えた上で製作する。

 ○ 形など独創的なものがあれば自由に作る。

(2)校庭などに出て,風輪を回して遊ぶ。
 ○ 友達と回り方のくらべっこをする。
 ○ よく回らないときは,よく回る風輪と比較してみる。

 ○ 風の吹き方と回り方の関係に気をつける。
(3)よく回らない風輪を直したり,よく回るように工夫したりして,よりよい風輪へと改善する。

35
2 風輪作りと遊びの活動
(1)製作について,次の点に留意する。
 @ 材料としての画用紙を用意しておく。
 A 用具は,はさみ,接着剤やホッチキス,円を書くための皿やびんのふたなど必要に応じて準備する。
 B 作る順序は,教師の作品をもとにして説明するが,構造や形などもっと自由な発想のもとに製作してもよいことを指示する。
 C 技法については,子どもの過去の経験を生かすとともに,必要に応じて援助する。
 D 用具の使用に際しては,特に安全指導の徹底をはかる。
(2)風のないときは,うちわなどを用いて回させる。
 ○ よく回る風輪と回らない風輪とを比較し,改良の手がかりを子どもなりに得させる。
 ○ 風の強さや向きと風輪の回り方に気をつけさせる。
(3)既成の風輪の概念にとらわれない自由な発想を大切にし,より良い風輪を作る創造意欲を育てるようにする。
3 風輪の回り方について気付いたことを発表し合う。
5
3 風輪に対する風のはたらきなどについて,遊んでいるうちに気付いたことを発表させたり話し合わせたりし,遊びの中での会話などで有効なものも取り上げる。

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。
福島県教育センターの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。