研究紀要第35号 学習指導に関する研究 - 048/066page

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が,高等学校は固定型が多い。スクリーンは小・中学校は固定型が,高等学校では移動型が多く用いられている。
 視聴覚教室については,小学校は図書室等との兼用がまだ半数あるが,中学校,高等学校では専用の教室が6割を上まわっている。

○ 学校種別による教育機器の所有率の比較
 おもな機器・施設の所有率を学校種別にグラフ化したのが(図1),(図2)である。
 これをみると,小差ではあるが特殊学校,小学校,中学校,そして高等学校へと全体としての所有率が高まっていくことがわかる。

 小学校は映像放送設備,シート式録音機,中学校は反応分析装置,教材提示装置が,高等学校はVTR,テレビカメラ,16ミリ映写機が,そして特殊学校ではコンセプト映写機,実物投影機が他校に比較して高い所有率を示しているのを特徴としてあげることができる。

○ 教育機器の所有状況の推移
〈表4〉は昭和49年に福島県教育庁総務課が行なった調査結果にあわせて今回のデータを比較するために入れたものである。
 調査方法が異なるのではっきりしたことは言えないが,傾向としてとらえてみると,16ミリ映写機,8ミリ映写機は横ばいで,テレビは白黒(モノクロ)からカラーヘと変わり,数も増している。また,テープ式録音機,OHP,VTRともにかなりの割合で増加していることがわかる。

〈表4〉 おもな機器の保有率の変化

 
16ミリ
映写機
8ミリ
映写機
テレビ
(白黒)
テレビ
(カラー)
テープ式録音機
シート式録音機
OHP
VTR


49年
42
72
438
166
206
159
353
23
52年
60
91
343
442
464
270
682
42
増加率
1.4
1.3
0.8
2.7
2.3
1.7
1.9
1.8


49年
54
91
136
57
365
263
530
43
52年
65
105
100
165
686
379
847
70
増加率
1.2
1.2
0.7
2.9
1.9
1.4
1.6
1.6

 ※保有率=保有台数÷学校数×100
 ※49年−教育庁総務課調

(図1) 学校種別教育機器所有率

A 教育機器の所有数の状況
 教育機器を授業に生かすには,いつでも使えることが条件となるが,そのためには所有台数が問題になってくる。
 そこで,〈表2〉に1校当りの平均所有数を,さらに〈表5〉におもな機器の1台当りの使用できる学級数(1学級当りの台数とは異なる)をま


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