研究紀要36号 学校経営改善に関する研究 学校経営評価に関する研究 (第1年次) - 006/022page
会が主体となるであろう。」 師自身である。 評
価
領
域9領域
さらに中項目に分かれ,中項目は,さらに数個の小項目に分かれる。
教育課程
教科指導
生徒指導
教職員
施 設
管 理
生徒活動
図書館活動
(成果)7領域
さらに中項目に分かれ,中項目ごとに「評価単位」をあげている。「評価単位」には「実態は握のための観点」を設けている。
教育目標
教育課程
生活指導
教職員
学校事務
施設・設備
地域社会10領域
各領域毎に10項目,計100項目の質問事項がある
教育計画
組 織
職員会議
学校予算
研 修
人間関係
学級づくり
学校事務の合理化
地域社会関係
育効果の測定 評
価
方
法1.各々の着眼点について評定,それを総合して小項目を5点法で評定。
2.小項目の評定の平均を中項日の評定とする。
3.中項目の評定に,所定の配点を乗じた積を合計し,大項目(領域ごと)の評定とする。1.「実態は握のための観点」を指針として,事実の有無,実施の程度により,観点ごとに,○,△,×または+1,0,−1などの記号をつける。
2.「評価単位」ごとに,三段階,五段階評定を行う。特記事項は文章で記入する。
3.中項目ごとにすぐれている点,問題点,原因,改善策を文章で記入する。
4.評価表を用いて,自校の特徴をとらえ,改善のための具体案をたてる。1.5段階評定。「ふつう」は3,それより「ややよい」は4,「非常によい」は5,「ややわるい」は2,「非常にわるい」は1。
2.集計表,部門別へ積みあげる。
3.評価総合診断票にまとめる。表1の三つの評価基準を相互に比較し,検討を加えてみると,いくつかの問題を指摘することがごできる。
@ 評価の主体について
○ 文部省の基準の場合,評価の主体者があいまいである。自己評価を奨励しながらもさらに訪問委員会の構成とからめて,教育委員会が主体となる書き方をしている。このため,たとえば幸田二郎氏に,「教育行政的立場が強く,校長ならびに教職員によって敬遠されるようになった。」※10と評されるのである。
○ 東京都およびコンサルティング研究会の評価基準では,自校の教師を評価の主体者としている。