研究紀要36号 学校経営改善に関する研究 学校経営評価に関する研究 (第1年次) - 016/022page

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(1) 目標に向って生徒が努力し,目標に到達することができたか。
(2) 学年の発達段階に即した目標として適切だったか。
(3) 生徒の実践のめあてとして機能し,諸活動を目的的に進められたか。
(4) 生徒の実態からなおすべき点はないか。
 
 

 評価の観点を示し,それについての反省と次年度の対策の記入により改善点をさぐろうとしている。この観点の示し方,内容によって,反応はさまざまな立場・視点から記述され,巾広い多様・な意見を基にした改善策を検討することができると思うが,一般に客観性に欠けるきらいがあるといわれている。この場合,評価の具体的な資料をそろえ,それを基に記述し,改善策を検討するといった配慮が必要となるであろう。

事例 2
 〔記述評定尺度による評価〕

−B小学校−  「本年度の努力事項に対する評価と反省」

評価項目と観点
評  価
反   省
(よかった点・改善すべき点・対策等)
1.学年経営活動を学校経営の中核として教育活動を展開してきたが,この考え方・方法は効果的であったか イ.たいへんよい
ロ.まあまあだった
ハ.あまりよくない
 
2.教育暦を作成して(年間の活動計画を)教育活動をすすめてきたが無理なくすすめられたか イ.たいへん役立った
ロ.まあまあだった
ハ.無理があった
 
3.月プログラム,週プログラムに組み入れられた学年会,委員会,部会等は,うまく消化されたか イ.予定通りできた
ロ.まあまあだった
ハ.時間的に無理だった
 
4. 学習指導と生徒指導の一体化のため,従来の週案を改善して記載してきたが,どうであったか イ.たいへんよかった
ロ.まあまあだった
ハ.容易でなかった
 
 

 三段階により評定しようとしている。評価段階は,評価項目の観点に対応し,望ましさや到達状態の程度の差を短文で表わす工夫をしている。段階評定のプロフィールで大まかな傾向をとらえ,反省欄の記述を基に具体的な問題点をさぐり,改善方法を追究しようとしている。


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