研究紀要36号 学校経営改善に関する研究 学校経営評価に関する研究 (第1年次) - 018/022page

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自校化したものである。Plan,Do,Seeの経営過程を評価項目や評価の観点に取り入れるくふうをしている点に注目したい。評定結果は,数値の操作により満足度としてとらえ,満足度の傾向から経営上の問題点をさぐり,改善方策をたてようとしている。

事例 4
 〔点数評定尺度による評価〕

−C小学校−



中項目
小項目
A
B
C
D
E
1
 



01
 



001
設定の手順
1.十分吟味され,具体化されていると思いますか。          
2.学校,地域,児童の実態に即応して実践化を図ろうとしましたか。          
3.実施の手順は合理的でしたか。          
         
002
理解と徹底
1.正しく理解していましたか。          
2.児童の生活に具体化されるように努めましたか。          
3.保護者もよく理解し協力的であったと思いますか。          
         
003
目標達成の方針
1.教科や各領域の指導計画の中に生かされましたか。          
2.児童の日常生活の指導の中に生かされていましたか。          
         
004
検討と改善
1.実践の上にたった反省検討を行っていましたか。          
2.改善について具体案を同僚と話し合ったことがありますか。          
         
合計
         
%
         
考 察

 価値の程度を,抽象的なA,B,C,D,Eの符号を使って,その数量的程度で示そうとしている。各段階の評定人数とその割合から,相対的に問題の所在を探り,考察を加えて改善のための具体策をたてようとしている。
 小項目→中項目→大項目という評定結果の集約のしかたで,経営上の細かな問題,落ちこんでいる領域などをとらえようというくふうがなされている。

(5) 評価の組織(運用)について

 学校経営評価に,教職員がどんな形でどのように参画しているか,また評価のための組織あるいは,このための校務分掌組織の運用についてさぐろうとした。
 学校経営評価といっても,評価には段階があるので,最初の段階の評価を「基礎評価」,最終段階の評価を「総括評価」とすると,調査対象校の評価の組織は,図2のようになる。


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