研究紀要36号 学校経営改善に関する研究 学校経営評価に関する研究 (第1年次) - 020/022page

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〈要点14〉 評価委員会等の総括評価前における評価活動(調整・機能評価)がある場合の総活評価(年度末評価)は,11月より始まる。

 図3は,年度末経営評価の実施時期と内容についての2校の事例である。時期的には,早い学校で11月から計画立案にとりかかっているが,一般に,多くの学校では12月になってからである。個人による基礎評価を年内に実施し,1月から2月にかけて審議を終えている。2月から3月上旬が次年度の計画立案の時期になっている。年度末評価といっても,2学期末から実施するのは,多忙な時期を避けようとする配慮がはたらくためであろう。

図3

〈要点15〉 学校経営評価の、評価活動は,年間を通じて行われる。

事例調査資料と面接調査による聴取事項から図4に示すような年間の評価活動の構想を持つことができる。

(7) 学校経営評価のための配慮,実施のときの障害や間題点について

 次年度に行う学校経営評価の基本構想と評価試案作成の留意事項をさぐるために,文章記述で回答を求めたものであるが,次のような事項をあげている。

〈実施のための配慮事項〉

@ 共通理解を図る配慮       …………………………
(12)
  ・職員会・全体会の重視
6
  ・年度頭初の経営・経営評価についての十分な、話し合い
3
  ・計画段階に時間を十分かける
1
  ・評価のねらいの明確化
1
  ・評価の手引き,記載例の提示
1
A 評価方法の工夫と活用についての配慮  …………………
(6)
  ・到達目標を実践事項におきかえて評価するくふう
2
  ・実践事項を数量的に測定するくふう
1
  ・努力目標の評価を学期ごとに実施
1
  ・評価の観点と実践事項,努力点との関わりを明確にする
1
  ・結果の処理が数的な集計に終らないような配慮
1
B 全職員の経営参加を考えた配慮   ………………………
(5)
  ・全職員による評価の実施
4
  ・全員で学校全体を見る機会を持つ
1


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