研究紀要第37号 登校拒否に関する研究 - 012/022page

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回数
特徴
面 接 と そ の 活 動
 
・生活日記書いて来ない。
・自分から「これから家で毎日なわとびをやります」と言いだす。
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(6/6)卓球50分(カットに興味を示す)
 ・生活日記書いてくる。(賞賛する)
 ・家庭では「なわとび」「庭はき」
を毎日やるようになった。
 ・自律訓練+強化暗示
  ア.朝早く起きることができる。
  イ.庭はきを毎日気持ちよくできる。
(6/13)卓球40分(カットサーブを覚えてきて,得意になって打つ。)
 ・家庭で実行していること。
  ア.朝6時起床
  イ.庭はき
  ウ.なわとび(20分)
  エ.生活H記
  オ.自律訓練(朝・晩の2回)
◎約束は着実に実行に移すことができ生活に自信がついてきたようだ。
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(6/20)卓球50分(サーブの切れがよくなってきた。スマッシュを徹底して練習する。)
 ・学校に対する不安事項を明らかにする。
  ア.水泳をすること。
  イ.勉強に対する遅れ。
  ウ.みんなが自分を見る目つき。
 ・不安除去の訓練をする。
 ・学習習慣づくりを始める(数・英)。
(6/27)卓球50分(試合に専念する)
 ・不安除去の訓練をする。
 ・数学・英語の学習ノートを持ってきた(両教科共に1日1ページの割合で学習してきた。大いに賞賛する)
(7/4〉腹痛のため卓球中止(腹痛でも来所できるようになった。)
 ・学習は意欲的にとりくんでいる。
 ・家庭での自律訓練に強化暗示を人れて練習することを指示する。
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(7/11)卓球50分(大変上達してきた。終了後,満足感にひたっている。)
 ・実践事項はきちんと実行している。
◎夕方2階にいると窓から友人が帰ってくるのを見かけた。お互いに顔を合わせたが,何でもなかった。
 ・不安除去の訓練
(7/18)卓球50分(試合をやり1勝1敗〉
 ・規律正しい生活が曹慣づいてきた。
◎知人,友人に会っても視線が気にならず,平気でいられるようになった。
 ・不安除去の訓練
▲夏休みは来所しない。8/29を予約。

A 第11回の面接から

卓球をやって,一汗流した後面接に人る。

T 「A君,学校のことで不安だなぁと思うことにはどんなのがある?」
A 「不安というと?…」
T 「A君が学校へ行くにあたって,こんなことが心配だなぁと思うこと,不安だなぁと思うこと?」
A 「………」(しばらく沈黙が続いて)
A 「水泳がいやだぁ
T 「水泳がいやなの,どうしてかな?」
A 「泳げないから」
T 「泳げないからなのね」
A 「うん」
T 「その他にどんなことある?」
A 「学校の勉強が進んでいるのでわかんない
T 「ずっと休んでいたので内容がわからないのではないかということ?」
A 「それから……」


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