研究紀要第38号 学習指導に関する研究 - 038/081page

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や三河高原などは,陰影のコントラストも弱くフラットなパターンを示している。
1 讃岐山脈,石鎚山脈,和泉山脈,木曽山脈,赤石山脈を茶色で,吉野川,紀ノ川,天竜川を青色で書き入れる。
2 四国山地,紀伊山地,木曽山地にかけての主なリニアメントを赤鉛筆で書き入れる。
3 記入した主なリニアメントの内で,中央構造線に相当するものはどれか。また,糸魚川−静岡構造線に相当するものはどれか。教科書の日本列島地質図を参考にして調べる。
4 中央構造線の南側(外帯)は,洗濯板のように壮年期地形を示すのに対し,内帯の中国地方や三河高原地方は,陰影のコントラストも弱く地表の起伏は小さい。地質図を参考にして,その原因を考える。

−チェック・ポイント−

3 中央構造線,糸魚川−静岡構造線等の主な構造線について
@ 中央構造線
 西南日本を内帯と外帯に分ける構造線で,愛媛県の新居浜−伊予三島にかけ,また天竜川に沿って白っぽい帯が見られ,その帯の東縁でシャープなリニアメントが,中央構造線を示す明瞭なリニアメントである。
A 糸魚川−静岡構造線
 画像では,諏訪湖を通り,北北西から南南東に大きく曲って静岡に達するリニアメントが,これに相当する。この構造線を境に,西と東の地形の配列に変化が見られ,西側では,陰影やリニアメントは南北方向で,また,木曽・赤石山脈,伊那山地等も南北方向に配列しているのに対し,東側の関東山地では東西に近い方向に尾根が配列している。
B みかぶ構造線
四国の石鎚山脈の中央が雪で白く写っている。その雪の西方に2本の明瞭なリニアメントがあり,その南側のリニアメントが,三波川帯の南縁にあたる“みかぶ構造線”に相当する。この構造線は,四国では比較的明瞭に認められるが,紀伊半島では四国ほど明瞭でない。
図7 西南日本の地質構造(解説図)
図7 西南日本の地質構造(解説図)


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