研究紀要第38号 学習指導に関する研究 - 040/081page

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押えて,写真を少し回転させて地形を一致させるか,または,写真はそのままにして,実体鏡の向きを,少し回転させ,地形が一致し立体的に見えるように調整して観察する。

(3) 実体鏡を用いた空中写真の判読

福島県は地学教材には大変恵まれ,特に,地形では目をみはる素晴しい教材が各地に存在する。
それらの地形から,段丘,扇状地,断層崖,海食崖,カルデラの代表的なものを取り上げ,実体鏡を用いて,それらの地形の特徴を観察する。
図11 県内の観察地の位置図
図11 県内の観察地の位置図

〈実習3〉
 図13は,猪苗代町東方の川桁山地と長瀬川流域の空中写真である。
 実視鏡を用いて,次の地形の特徴を観察せよ。
1 川桁断層による三角面をした断層崖
2 V字谷の平野部への出口に見られる扇状地
3 長瀬川に沿ってみられる段丘地形

−チェック・ポイント−

1 川桁断層と断層崖
 猪苗代スキー場から東の川桁山地を眺めると,猪苗代盆地と境する川桁山地の西端部は,北北西−南南西方向に鋭い刃物で切り取られたように,三角面が直線的に並んでおり,断
図12 図13
図12 川桁断層 断層崖 扇状地 (解説図)
図13 川桁断層(空中写真) (国地総複発第179号)


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