研究紀要第38号 学習指導に関する研究 - 074/081page
相関係数γxyは,−1と1との間をとり,−1に近い値であれば,負の相関,1に近い値ならば,正の相関,0に近ければ,相関がないことを表わす。
図5−6は乱数を相関式に代入し,相関係数γxyを求めるプログラムである。また,前頁図5−1表の乱数1000個につきγxyを求めた結果がR=0.0100491と0に
近いから,相関はないと判定できる。
図5−5(3) ポーカ検定
ランダムな数字の列から連続する5個の組を取出し,トランプのポーカになぞらえて検定する。すなわち,四つの数字が違っている場合(フルハウス)二つの数字が同じ場合(ワン・ペア),二つずつの数字が同じ場合(ツウ・ペアズ),三つの数字が同じ場合(スリー・カード),四つの数字がすべて同じ場合(フォア・カード)にわけ,各々の出現度をしらべる。そして,それぞれの出現度数と理論度数とについてχ2検定を行うものである。
理論度数は,1000組について,フォア・カード1,スリー・カード36,ツウ・ペア27,ワンペア432,フル・ハウス504である。
図5−7に示すのは,10000組のポーカ検定の結果とそのプログラムである。
図5−7(4) 順序検定
一様分布乱数に対して(0,1.0)を10等分して10個の区間を作り,2つの乱数の組(xi,xi+1)がこの区間のインデックスによって(i,J)に相当したのが2元表である。すなわち,相関図のドットの代りに頻度数を数えたもので,図5−8は10000個の乱数の結果の2元表である。
図5−8