研究紀要第41号 学習指導の個別化 個を認める研究 - 005/044page
Y 研究の結果
◇国語
(1) 事前,事後のアンケート(資料3)の結果の比較(児童数39)
@ 国語の勉強は,他の勉強と比(くら)べて好(す)きですか。
イ,とても好きです。
ロ,どちらかというと好きです。
ハ,どちらかというときらいです。
ニ,とてもきらいです。
この結果をまとめると次の表のようになる。
例えば,表中の※欄の数字4は,事前の調査でロと回答し,事後の調査ではハと回答をしたものの数である。また,縦の計の欄の数字22は,事前の調査でロと回答した児童の数である。横の計の欄の数字10は,事後の調査でハと回答した児童の数である。また,事前の調査でロと回答した22名の児童のうち,事後の調査では,イと回答したものが4名,ロと回答したものが14名,ハと回答したものが4名いることがわかる。
上の表からは,事前,事後の結果について,著しい変化を認めることはできなかった。
\後
前\ イ ロ ハ ニ 計 イ 4 4 ロ 4 14 ※4 22 ハ 6 6 12 ニ 1 1 計 8 20 10 1 39
上の表で,イ,ロをまとめて好き:1で表し,ハ,ニをまとめてきらい:0で表してこれを整理し直し(以下の結果についても同様のことを行う),下の表のような2×2分割表をつくる。
\後
前\ 1 0 計 1 22 4 26 0 6 7 13 計 28 11 39前後の変化の検定を行うと,「教師のための統計入門」・福島県教育センター P119参照)
χ2=0.1,χ2(1,0.05)=3.84
∴χ2<χ2(1,0.05)よって,危険率5%で前後の結果に変化は認められない。
A 国語の勉強をするのは楽しいですか。
イ,とても楽しい
ロ,どちらかというと楽しい
ハ,どちらかというと楽しくない
ニ,とても楽しくない
\後
前\ イ ロ ハ ニ 計 イ 7 5 12 ロ 6 9 4 19 ハ 5 2 7 ニ 1 1 計 13 19 6 1 39
上の表からつくった2×2分割は次のとおりである。
\後
前\ 1 0 計 1 27 4 31 0 5 3 8 計 32 7 39前後の変化の検定の結果は,危険率5%で変化は認められない。
B 国語の勉強はやさしいですか。
イ,とてもやさしい
ロ,どちらかというとやさしい
ハ,どちらかというとむずかしい
ニ,とてもむずかしい
\後
前\ イ ロ ハ ニ 計 イ 1 1 ロ 3 16 1 20 ハ 8 9 17 ニ 1 1 計 4 24 11 0 39