研究紀要第41号 学習指導の個別化 個を認める研究 - 018/044page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

6.過程

段階時間
指  導  内  容
留   意   点
9:25





10分
1.本時の学習のめあてをつかませる。
さばく駅の三人の生活の様子を読み取る。
○めあてを板書し,確認させる。
○前時との関運から,本時は第一の大段落(P.81L.1まで)をくわしく読み取る学習であることを知らせる。
2学習の方法や手順について確かめさせる。
 ○段落の内容をつかむ。
 ○人物の言動,気持ちをつかむ。
三人の様子をつかむために,どんな読み取り方をしていったらよいか。
○主体的に学習に取り組めるように,学習の方法や手順を確かめさせる。
9:35





25分
3.さばくの情景を想像し,三人の生活の様子について読み取らせる。
  (1) 三人は,どんなところで,どんな生活をしていたのかを読み取らせる。
    ○さばくや駅の様子を読み取らせる。
       
      ・どんなさばくか。


・どんな駅か。
     
    ○読み取ったことをもとに,さばくや駅の情景を想像させる。






○三人の仕事の内容をつかませる。
       
       
      ・どんな仕事をしていたか。
・小さな,駅に,駅員が三人もいたのはなぜか。
    〇三人が仕事に対してどう考えていたかとらえさせる。
      ・けっこう幸せ。
・しんから幸せではない。
   
   
  (2) しんから幸せではなかったわけを読み取らせる。
    ○自分の仕事がないことのなげきや悲しみをつかませる。

○せっかくの休みでも,なんにもすることがないほどたいくつしている三人の様子をつかませる。
  

三人は,どんなところでどんな生活をしていたか。

○さばくの情景や三人の生活の様子がわかることばに線を引かせる。
○机間巡視をし,個別に指導する。
さばくや駅の様子がわかる言葉を発表しよう。
※〔A〕に指名
(落ち着きが足りずあきやすいので,この場面で発表させ,真剣に取り組ませたい。)

さばくや駅の様子を表す言葉から,どんな景色が目にうかぶか。
○「ものすごく広いさばくと,とんでもなく小さい駅」を想像させたい。
○机間巡視をし,個別に指導する。
※〔B〕に指名
(まじめだが神経質で内気なので,机間巡視の際,指導の手を加えておき,この場面で発表させ自信を持たせたい。)
○ノートしたものをTPUして提示し,発表させる。
三人は駅でどんな仕事をしていたか。
※〔C〕に指名
(読み取りは速いが,やや雑になりやすいので文章に即し正確に読み取らせたい。)
小さな「さばく」駅で仕事をしていた三人は,毎日どう思っていたか。





けっこう幸せだったのに、なぜ、しんから幸せではなかったのか。
○「けっこう」と「しんから」を対比して考えさせることによって,本当に幸せではないことの読み深めをさせる。
○机間巡視し,個別に指導する。


○しんから幸せでなかったわけを2つまとめて読み取らせる。
※〔D〕に指名
(まとめて読み取るのがもう少しなので,この場面でじっくり考えさせたい。)
10:00





10分
4.本時のまとめをする。
○けっこう幸せだったが,たいくつすぎて,しんから幸せとはいえなかった。
5.次時の予告をする。
〇三人の旅の様子を読み取る。
小さな「さばく」駅での三人のくらしぶりは,結局どうだったのか。
○あくびをするほどたいくつな毎日が,次の三人の旅へ関連していくことに気づかせたい。
○本時で学習したことをふり返りながら黙読させる。

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。
福島県教育センターの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。